735 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 04:40:24 ID:lxXDqhhm0 [1/2回(PC)]
俺の小さい頃の話 
俺はいじめられっ子だった。友達が出来ず、避けられていた 
いや勉強が出来ないわけじゃなく、運動神経が無いとかでも無いんだ 
理由は「雷を呼びだす」から。もちろん俺がそんな事出来るわけがないんだ 
でも、雷の鳴る日は必ず俺の周りの誰かが雷にうたれるんだ。軽い火傷から死ぬぐらいの雷まで何でも 
しかも雷が誰かに落ちる日は必ず俺に悪い事が起きた日。 
挙句の果てには俺のあだ名は「電気男」だとか「厄病神」だとか、そんな感じになってた 
そんな日々が続いていた毎日 

ある日俺は今まで気にかけていなかった事を気にし始めた 
俺の家は一軒家なんだが、小さな地下室があるんだ。 
その地下室には元から一匹の猫が住んでいた。 
黒い毛並みで背中に黄色っぽく青白いラインの入った、なかなか綺麗な猫だ。 
その猫は、俺が登校する時には必ずついて来て、授業中は門の前の庭で身を潜め、俺が出てくるとその猫もヒョイッと出てきて一緒に帰る 
特に害をくれるような猫じゃなかったし、可愛いからたまに魚を餌としてあげたりしてた 
普通の猫だと思ったんだが、俺が気づいた事とは「誰かに雷が落ちる時には必ずこいつが俺の足元にいる」という事 
まさか、とは思った。けど、こればかりは俺でも気づいた。コイツが雷を呼んでいるのだと。 

それに気づいた後の、雷の鳴る日。俺はその猫が出てくる前に地下室の出入り口に板を置いた 
猫が出てこなくするためだ。扉は元々無いようなので自分でダンボールとかを組み立てて作った板だが頑丈ではあった 
そのまま俺は学校に登校した。そして帰り際、俺に雷が落ちた。目が覚めたら病院だった。 

長いので分ける

 
736 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 04:43:21 ID:lxXDqhhm0 [2/2回(PC)]
その何日か後、親や教師の相談により俺は引っ越し、転校となった。 
別に驚く事もなかった。むしろ転校したいと思っていたところだ。 
ところで、あの地下室の猫はどうしよう。親に何となくそんな事を言ってみると、連れていこう。と答えられた。 

非常に長寿な猫らしく、現在もその猫は俺の部屋で飼っている。 
餌もちゃんとあげ、寝床も作った。よく床に便をするが猫だから仕方がないと割り切る。 
そして引っ越してからは、俺の周囲、及び俺自身に雷が落ちる事は無くなった。 

後で知った話が、引っ越す前の家に雷が落ちて半焼したとの事。 

猫ちゃんは今でも可愛がっています