963 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/04/13(火) 11:32:20 ID:uy6VQGisO [1/5回(携帯)]
昨日も書き込んだ、北海道北部の者だが、話しをもう一つ。 
自分が住んでいる町から車で一時間程走ったところに廃校がある。 
町でも有名な心霊スポットだ。 
ある年の夏の日、自分は友人を誘ってそこへ向かった。 
夜なのに蒸し暑かったのを覚えてる。 

廃校の近くまでは車で行けるが、土地は手入れもされていないので、後は徒歩。 
腰の高さまで生い茂った草、じめっとした纏わり付く空気、蛙の鳴き声。 

5分程歩いただろうか、廃校が見えた。気味が悪い。正に田舎の廃校といった感じだ。 

「行くか」 

懐中電灯の明かりが、入口を見つけた。 
が、板が打ち付けられていて、入れない。 
やむを得ず他の入口を探していたら、教室だろうか、窓が割れている。 
そこから入る事にした。

 
964 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/04/13(火) 11:44:41 ID:uy6VQGisO [2/5回(携帯)]
よじ登り、侵入する。 
明らかに空気が違う。一瞬動きが止まった。 

特有のカビ臭さ、倒れた机や椅子。 

そんなんじゃない。 
空気がどんよりと重い。 
ジメジメした熱さに、ひんやりとした汗が垂れるのがよく解る。 

ごくりと息を飲む。 

教室内は、荒らされている。明らかに誰かが荒らした跡だ。 
スプレーの落書き、空き缶、タバコの吸い殻。 

廊下にでる。この廃校は幾つかの教室、小さな体育館、便所が一カ所、規模は小さい。小学校だ。 

一通り、教室は見回ったが、どこも同じような感じだ、安心する反面、正直腑抜けた。 

「ここで最後か」 

体育館だ。 

後悔した。こんなとこ来るんじゃなかった。