773 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/03/22(月) 01:17:50 ID:TsqGZo1N0 [1/6回(PC)]
去年の夏休みに俺と同級生のN、弟、T先輩と深夜にドライブにいった。 
NとT先輩は弟の部活の先輩になる。 
三時ぐらいから田舎の道を先輩の車で乗り回してた。 
助手席にN、後部座席に俺と弟が乗ってた。 
んである橋を渡ってある交差点に差し掛かった辺りから俺のレーダーが異常を感知した。 
このレーダーたまにしか発動しないんだけれど、発動したら最後必ず何かしら起こるw 
弟は知らんがたまたまヤバいと感じたらしく俺のほうをチラチラ見ていた。 
だんだん感度が上がっていき、呼吸が乱れて寒気がしてきた。 
「これはヤバいだろ」 
と思ったのでT先輩に車を停めるよう頼んだ。 
先輩は路肩に車を停め、不満そうな顔で俺を見てきた。

 
776 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/03/22(月) 01:30:06 ID:TsqGZo1N0 [2/6回(PC)]
>>808 

「T先輩ヤバいです。帰りましょう。この先多分出ます」 
「はぁ? 意味わからん」 
再び走り始めようとする先輩。助手席ではNがニヤニヤと嫌な笑みを浮かべてこっちを見ていた。 
「T先輩!!!」 
俺が叫ぶと車は再び停まった。 
「てめ!! さっきから俺に指図しやがって!!! 降りろ! 歩いて帰れ!! 二度と車には乗らせん!!」 
と逆切れされたので頭にきたので車から降りた。 
弟も降りようしたけど先輩二人には敵わず、泣きそうな顔で車に留まった。 
俺が降りるや否や、車はスピードを上げて先へ進んでしまった。 
俺は弟が無事であることを祈りつつ元来た道を歩き始めた。 



780 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/03/22(月) 01:41:44 ID:TsqGZo1N0 [3/6回(PC)]
続き 
外へ出ても嫌な空気は変わらず、早歩きで家を目指した。 
10分ぐらいしたら後ろから車のライトが。 
振り返ると同時に先輩の車が猛スピードで横を通り過ぎて行った。 
直感で「やっぱり」と思った。 
少し先で急ブレーキで停まった先輩の車から弟が飛び出し、Nが助手席から転げ落ちていた。 
俺のもとへ青い顔で走り寄ってきた弟は無言で車を指さした。 
とっと帰りたい気分だったけど、T先輩が半狂乱もしくはイカれてるのではと期待して車に近ずいていった。 
恐怖より狂乱した人間の方がなぜか勝ったwww