675 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/12/09(水) 22:37:35 ID:Ju7P5+gO0 [1/2回(PC)]
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私が子供の頃、祖父から聞いた軽い怪談です。 

祖父祖母の若い頃、二人で旅行に行った時のお話。 
二人はとある観光地のちょっと離れた所の旅館に泊まりました。 

夜もすっかり更けた頃、祖父は異常な気配で目を覚ました。 
全身は金縛りになっていて、声すら出せなくなっていた。 

金縛り状態のまま、ふと天井を見ると天井いっぱいの大きさの鬼のような形相の老人の顔が、青白く恐ろしい眼で自分を睨み付けていた。 
あまりの恐ろしさに気が遠くなりそうになった。 
パニックの中、目をつむり心の中でお経を唱え続けた。 

金縛りの力が少しだけ緩んだ感覚がしたので、恐る恐る目をそうっと空けると、天井の鬼の老人の顔は消えていた。


676 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/12/09(水) 22:39:19 ID:Ju7P5+gO0 [2/2回(PC)]
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少し首が動くので、隣に寝ている奥さん(祖母)が気になりそちらのほうを見てみた。 
奥さんは向こうを向いたまま、何も知らないように寝ている感じだった。 

声を出してみると、少しうなり声のようのは出せたので、あああううううっと奥さんを呼ぶように声をかけた。 
その声が聞こえたのか、奥さんは寝返りを打つようにこちらを振り向くと奥さんの顔は、あの青白い老人の鬼の顔になっていてこちらを睨み付けていた。 

祖父は、あああううううっっ…と叫び声にならない叫び声をあげて気を失ったようだ。 



翌朝、奥さんに起こされて目が覚めた。 
古い旅館のある晩の出来事でした。 
その話は、祖母が他界した後も長い間封印していたちょっと怖い祖父の体験談でした。