62 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 01:29:57 ID:8GMVq/US0 [2/6回(PC)] 
祖父の代で、お墓の改葬を3回やってる・・・! 

まず最初、自分が子供の頃の話。我が家の墓にはずっと墓石が無かった。 
それは、荼毘に付した後の骨壷を、持ち山の決まった一角に埋葬していたから。 
山で生まれ育ち、今生で最期を迎えた後は、再び山に還っていたのだ。 

祖父はその一角から、ほんの少し離れたところに墓石を建てた。 
当時自分は6歳。骨壷を掘り出して、墓に納めるところを見ていた。 
曽祖父母と、幼くして亡くなった祖父の姉、あと名前の判らないものがいくつか。 
その他は、全て土に還っていた。 

残りの2回は、道路拡張整備に引っかかってのこと。 
いずれの時も祖父は強固に反対した。 
しかし、既に山を離れて時間が経っていたし、地元の猛反発を受けた。 
地元の村には、叔母(祖父長女)が嫁いでいたので 
義叔父が間に入り、なんとか諍いがおさまった。 

最後の墓の落ち着き先は、かつて住んでいた家跡が見える場所だった。 
全ての改葬に、檀家寺の御前様に立ち会ってもらい、お経を上げてもらった。 
祖父は91歳まで生きたけれど、いつも「山に帰りたいなぁ」と言ってた。 

そして昨年、父が改葬してる。 
父も、父の弟妹も年をとり、それまでの墓へ行くのは体力的に無理になったから。 
町の墓地の一区画を買って、そこに移したのだ。 
同時に、山から降りてきたときに一緒に持ってきた仏壇を、新しいものに替えた。 
再び、檀家寺の御前様に、墓と仏壇にお経をあげていただいた。(御前様も代替わりしている。) 
古い仏壇は、家から運び出すと同時に、バラバラに毀れたそうだ。 

新しい墓には、祖父母も共に入っている。 
自分の両親は、離婚成立はしていないが、別居期間が同居期間を超えてしまった。 
おそらく、父母が同じ墓に入ることは無いと思う。

 
63 : 62[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 01:40:51 ID:8GMVq/US0 [3/6回(PC)]
祖父の改葬2度目までは、「決まった一角」にも 
ずっと線香・ろうそく・お花を上げていたんだ。 

でも3度目のとき、そこは工事で崩されて 
今は跡形もなくなっている。 

自分ら姉妹は、母と共に家を出ているので 
父の姓を名乗ってはいるけど、そこの墓に入るつもりは無い。 
独身の妹は、いずれ母も入るであろう、母実家の墓に入りたいと言ってた。 
自分は・・・無縁仏として葬られたいと思っている。 

無論、生きているうちは、両方の墓参りに行く。 
どっちも自分が生まれるための元になっている家だから。