563 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 14:16:19 ID:ZwUXJHHG0 [1/1回(PC)]

久しぶりに実家に帰ったので思い出したこと書きます。 
もう十何年も前のことで、私が幼稚園にいた頃の話です。 

当時はまだ両親と寝室で寝ており、その日は寝付けなかったため夜遅くまで布団の中で起きていました。 
退屈になった私は窓のカーテンを開けて外を眺めてみました。 
実家は田舎で、田園の中にあるため外広く見渡せます。 

私がふと遠くにある駅前の看板に目をやると、なにやら大きな人のような白い影が立っていました。 

影は例えるなら「でいだらぼっち」のように大きく、痩せていると言うより骨のような格好をしています。 
影までの距離は分かりませんが、看板の向こう山より手前といった感じ。 
影は止まっているのではなく、「歩いて」いました。 

こちらに近づいてくるようでもあり、遠ざかっていくようでもあります。 
不思議と怖くはありませんでしたが、母を起こして見てもらうことにしました。 


「母ちゃん、あれ。でいだらぼっちがおるで。」 


『どれ?何もおらんがな。』 


何度も場所指しても母には見えなかったようです。 
私も寝ぼけているのだと思って寝ることにしましたが、気になってまた外をのぞいてみました。 
やはり、影は同じ場所にいました。寝るまでに何度も外をのぞきました。 

結局あれはなんだったのか。 

それから大きな白い影を見ることはありませんでしたが、現在になってもあの影のことは気になります。