549 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/06/29(月) 21:22:42 ID:Qaze1SRJ0 [3/3回(PC)]
 
厳密には私では無く、二つ歳下の従姉妹の恐怖体験なのですけど。 

高校2年の頃、高校受験を控えた従姉妹を私の家で暫く預かって、私が家庭教師をする 
事になりました。それは従姉妹が夜遊びばかりしていて成績が落ち受験直前になって、 
 
心配になった叔母に頼み込まれたからです。元々頭のいい子なので、教えるのは楽でした。 
(何度も教えて出来ない時は、ぶち回して泣かしてましたけど^^) 

ある晩、勉強も捗り休憩がてら近所の駄菓子屋の自販機へジュースを買いに行きました。 
 
自転車の荷台に従姉妹を乗せて走り、駄菓子屋が見える一直線の暗い道を通過してたら、 
急に従姉妹が「止めて!早く、変なのがいる」と囁きました。従姉妹は昔から視える子 
でした。 でも私はその時何故か止まるどころか、加速しようと立ち漕ぎしていました。 
 
従姉妹は自転車から飛び降りて転び、来た道を逆に走って行きました。私は従姉妹が心配 
で追いかけました。すると従姉妹は踵を返して、こちらへ走って戻って来ました。 


「止まらんでゴメンね、大丈夫?まだ視える?」

と聞くと頷き

「もういい、早く行こ」と 

 
私にしがみつきました。

駄菓子屋に着き自販機でジュースを買いながら、店のシャッター 
を見て、昔此処で親子が口論の末、父親が息子を包丁でメッタ刺しにして殺した事を思い 
出しました。急激に鳥肌が立ちました。
息子は包丁を持った父親に追われ、助けを求めてシャッターを叩き続けたそうです。

父親はその後包丁で首を切って死んだそうです。 

帰りは遠回りして別の道を通りました。家に着くまでお互い無言でした。部屋に入って、 
何を視たのか聴くと


「黒い影が視えてたから止まってって言ったのに、お姉ちゃんが笑い 
ながらそいつに突っ込んで行くから、怖くなって逃げたら今度は包丁持ったおっさんがい 
て追いかけて来た」


と言いました。


「え?私笑ってないよ?」


と言うと


「そう?う~ん」 

 
と考え込んでいました。 

殺人事件の事は話すと「先に言えよ!」と激怒されそうなので、黙ってました。ごめんネ