848 : 元登山者[] 投稿日:2009/03/18(水) 19:59:03 ID:xImGy75x0 [1/1回(PC)]

友人から聞いた話です。 

田舎の友人から聞いた話です。 

彼は学芸員の仕事をしていて、遺跡の発掘や保存などの仕事の関係で 
山にはいることが多いそうです。 

数年前、ある山にある城跡の発掘作業のため、山に入っていました。 
現場は国道や民家が近いため、盗掘や遺物の盗難を防止するため、持ち回り 
で現場に張ったテントで寝泊りをしていたそうです。 

彼が当番だったある夜、民家の灯りも消え、国道も静かになり、 
やっと寝られそうだと寝袋に入り、うつらうつらしていると 
外から「ガシャン、ガシャン」と重そうに歩く足音がしました。
 
「もしや・・・泥棒??」 

と思い、飛び起きようとしましたが、体が動きません。 

外の足音も徐々に増え、テントの外に大勢の気配を感じます。 
移動しているのか足音も気配も薄れ、山の斜面を下って行き、何も感じなく 
なりました。 

友人はそのまま、外も確認せずに寝袋にもぐって朝を迎えたそうです。 

「ありゃあ、ぶち怖かったで、ほんまに死ぬかと思うほど怖かった。」 
その話の最後にそう言っていましたが、城跡も古墳も大好きだそうです。