198 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/05/27(水) 02:05:17 ID:I5/smiD80 [1/2回(PC)]

学生の時、地元の運転好きの友人とつるんで夜中に走りに行っていた 
ちょっと小金があったので名神高速に乗り、友人が若気の至りで結構なスピードを出していた 
平日の二時を回っていたこともあって、他の車もあまりいなかった 
京都府のとあるトンネルに入り、確か130キロくらいで走り抜けていこうとすると 
ドンッ 
という鈍い音が響いた 
別に前方に人がいた訳でもなく、特に危なそうなものがあった訳でもない 
「おい、今の音何や?」 
「天井やな。上が剥離して落ちてきたとか、そんなんかも知れんな」 
友人は「どーせボロイ車やし、これでもし修理費とかもらえたらラッキー」とか言って、特にスピードを緩めることもなかった 
2時間後くらいに家まで送ってもらい、降りようとすると頭の上に液体が落ちてきた 
雨ではない。暗くてよくは分からないが、いやにネバネバしている 
天井からかと思い、明るいところに持って行ってみると、案の定ペンキか血か分からんような、赤黒い液体が水たまりみたいになってい



199 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/05/27(水) 02:18:51 ID:I5/smiD80 [2/2回(PC)]

「うわ、何やこれ」 
二人ともすぐに、さっきのドンッを思い出して絶句した 
その時は明け方に近かったので、とりあえず散会。友人は「明日洗車や」とぶつぶつ言いながら帰って行った 
一ヶ月くらい経って、またその友人と晩飯を食いに行くことになり、車で迎えに来てもらった 
前回とは違う車になっており、運転もいやに安全運転になっていた 
「車変わったんかい」 
俺がそう訪ねても、友人は短く「あぁ」と言ったきり、何も答えない 
近くのファミレスで適当に食って、俺が煙草に火を点けると、友人が急に暗い表情になって一ヶ月前の顛末を語り出した 
友人によると、例の日の帰り道、家の近くまで帰ったところでエンジンがいかれてしまったらしい 
その日は歩いて帰り、翌日に親戚の車屋に来てもらって、持って行ってもらった 
車屋の親戚も「何、このペンキみたいの」と言っていたそうだ 
車を預けて三日くらいして、その親戚から友人に連絡が入った。廃車にせんとあかん、という話の後に、こう言われたという 
「あのね、何かボンネット開けたら、あのペンキみたいなヤツがエンジン一面にこびりついてるし、オイルパンとかガソリンタンクにもどっぷり入ってたんやけど、何したん?」 
未だに、アレが何なのかは分からない 

ベタな話ですんません