491 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/19(木) 10:16:14 ID:RKTbi6vG0 [1/2回(PC)]
あまり面白い話ではありませんが書き込ませてもらいます。
ある秋口、僕が住んでいる家の隣の家のお子さんが車と接触する事故に遭い亡くなってしまったんだ。
その子は女の子で近くの保育園に通っていて挨拶もきちんとできる子だったのを覚えている。
とても愛想のいい子で僕が挨拶をするとニコッと笑って挨拶を返してくれた。
家からはよく笑い声が聞こえて、可愛い声で笑う幼い少女の声も印象的だった。
そんな子が事故で亡くなってしまい、近所の人達総出で葬式に参加した。
僕もお隣さんって事で多少めんどうをみる機会があり、すごく切なくなった。
ご家族の方もその事故の後すぐにどこかへ引っ越してしまい、誰もいない家が寂しそうに佇んだ。
そしてその次の年の夏、少しづつ事故が近所から風化してきた頃。
僕は当時、高校生で夏休みの真っ最中。運動部に所属し夏休みの過酷な練習に励んだ。
夏休みも中ごろになり部活も一時休みの期間に入った。
外は暑いし部活の練習のおかげでどこへ行く気にもなれず家でごろごろしていた。
扇風機にあたり窓辺の風鈴に耳を澄ませながら目を瞑る。
492 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/19(木) 10:16:41 ID:RKTbi6vG0 [2/2回(PC)]
続き
うとうとしていると、「ただいま~」っと外から聞き覚えのある可愛い声が聞こえてきた。
その声を聞いた瞬間、ふと事故で亡くなった子の顔がうかんだ。
僕の近所には当時、子供は事故に遭った子ぐらいしかいなく、しかもただいまと聞こえたのは明らかに隣の家だった。
目を瞑りながら耳を澄ますとその女の子の声で「あれー?お母さん?お父さん?」っと家の者を呼ぶ声がする。
はっと思い出した。あぁ・・・そうか今日はお盆だった。
しばらく誰もいない家で階段をトントンっと上り下りする軽い足音と家族を呼ぶ少女の声が響いた。
何か胸を締め付けられる思いになった。
ふと、隣から音が消えた。
僕の家の玄関から「すいませーん、おじゃましまーす」
女の子の声が聞こえた。とんとんっと軽い足音がした。
「お母さんと、お父さんしりませんかー?」
僕の家に女の子の声が響いた。体が風に吸われるように動かない。金縛りだ。
しばらく家中をぐるぐる回ると「おじゃましましたー」っと言って気配は消えた。
そうすると今度はまた隣の家から女の子の声がする。
日が落ちて蜩が鳴き、田んぼで蛙が歌う頃には少女の声は聞こえなくなった。
駄文長文ですいませんでした。
493 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/02/19(木) 11:08:24 ID:aguG1suK0 [1/1回(PC)]
( ノД`)シクシク…
切ない話しだなぁ・・・
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