590 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/08/31 02:06:00
じゃ、10年前に聞いた全然怖くない話。 
季節は夏も終わろうとしている頃。出張で、出雲崎のとある二階建て 
木造旅館に、男女数人で泊まることになった。男女は当然、二階の 
別々の部屋に。仕事の後ゆえ、全員疲れていたので、少し休憩してから 
晩飯を取ることにした。食事は一階の食堂で、一同会して取る。 
食事の時間となり、一同集まったが、女性一人だけ遅れて食堂に 
やってきた。彼女は湯上りの風情で、だるそうな様子だった。 
食事が一段落すると、彼女が私に、 
「妙な話なんですけど、笑わないで下さい」、「はあ?」と私。 
「入浴前に仮眠をとったんですけど、部屋に出たんです」 
「なにが」 
「幽霊だ、と思う。寝てたら、急に動けなくなって、誰かが私の身体を 
触りまくるんです」 
一同、彼女を見つめた後、顔を見合す。彼女が仮眠をとってた時間には、 
全員、既に食堂にいたからだ。海水浴シーズンも既に終わり、その日は 
私達以外の客はいない。 
「変質者か?」と、私。彼女「姿は見えないんですけど、気配と触られて 
いる感触があったんです」 
夢でも見たんだろうと思って、その場は何事も無く、翌朝その旅館を 
発った。 
後日、たまたま、出雲崎出身の知人との会話でその旅館の話題が出た。 
そこで、彼女の話が理解できたような気がした。 
知人は言った。 
「ああ、あそこね。昔、赤線だったらしいよ。建物はそのままなんだ」 



591 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/08/31 02:08:00
赤線? 



592 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/08/31 02:09:00
昔の売春宿のこと。