509 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 03/08/06 01:50
つい最近の話。 
夏休みに入ってバイト以外、特にやることもないんで 
毎日バイトの時間になるまでダラダラと寝てたんですよ。 

その日もいつものように昼過ぎまで寝て、 
でも腹は減るってんで1時くらいに昼飯食って、 
2時くらいからまた寝始めたんです。 

俺の寝つきは別に普通だから、しばらくボーっとしてたらいつの間にか眠ってて。 
だけど寝返りうとうとして、手と足が変に重くなったのが感じられたんですよ。 
最初は寝返り打とうとしても手の先と足の先がなんか思うように動かせなくて。 
それがどんどん体全体に広がっていって、ついに体全体が金縛りなっちまったんです。 
そのときにはもう目も開いていて、自分は壁側(ベッドの右側が壁)を向いた姿勢のまま、 
にっちもさっちも行かなくなって、どうしようかなーなんて考えてたんです。



510 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 03/08/06 01:51
そのままの姿勢で1分くらいたったかな? 
俺の部屋は3階なんですけど、 
2階からダダダダダダッ!と階段を駆け上がってくる音が聞こえました。 
ただ階段が自分の丁度背中側にあるため、誰が上がってきたかわかりません。 
母親か?1階でなんかあったのかな?とか、そんなことを考えていたんですが、 
何しろこっちは金縛り中で何もアクションを起こせません。 

次の瞬間、俺はかなりやばいことを思い出してしまった。 
昼飯を食っている時、母親はパートに出ていったんですよ。 
それ以外、父親は朝早くに仕事に行ったので、家に人はいない。 
じゃあ、今階段を駆け上がってきて、俺の真後ろに立っている『奴』は誰なんだ? 

心拍数が急激に上がるのがわかる。嫌な汗が背中を伝った。 
やばいやばいやばいやばい 
階段を上がってきた気配はゆっくりと俺に近づいてきているのがわかる。 
半分パニックになった俺はとにかくこの金縛りを解こうとあがいたんですよ。 
けど、身体の縛りは更に強くなるばかりで。 
そしたら俺の肩にすっ、と手が触れる気配がしたんです。 
そして 
ガクガクガクガクッとすごい力で身体を揺さぶられたんです 
パニックが絶頂に達した俺は、腹のそこから叫び声を上げました。



511 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 03/08/06 01:51
次の瞬間、身体の縛りは解け、その気配も消えていました。 
何なんだよいったいやな夢見たなーとか思いながら、俺はそのまま寝てしまいました。 

次に起きた時は、四時くらいだったかな? 
そろそろバイトに行く準備をしなけりゃと思って、一階に下りたんですよ。 

そうしたら家で飼っている犬が、変に怯えきって辺りを引っ掻き回してたんですよ。 
家の犬はビビリなんで、インターホンが鳴ったり雷の音が聞こえたりすると、 
そういう風にパニックに陥るんですが、 
でもその日は雨なんて降ってないし、人も訪ねてきてないんです。 


でも、母親が出るときに戸締りをしたはずの勝手口のドアが、開いていたんですよ。