531 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 03/08/07 22:29
母の体験談。
母の祖父(私から見れば曽祖父)が、病気で亡くなりそうなとき。
もうやばい祖父のために親戚一同が家に集まっていたそうな。
結構でかい家だったんですが田舎のこと、親戚の数も半端じゃ
ないんで、部屋を取られて母は夜は納戸で寝ていたそうです。
その夜も、座敷の方でまだ起きてる親戚たちがざわざわしているのを
聞きながら、母は納戸でうつらうつらしていたそうです。
と、ふと気がつくとそのざわめきが聞こえない。祖父の容態はすでに
秒読み段階だったので、夜でも必ず数人が寝ずに起きているはずだから
こんなに静かなのはおかしい、と思った瞬間、金縛りにあったそうです。
初めての体験に「まあそのうちとけるだろう」とゆったり構えていた母ですが、
その時、納戸のふすまが開いて誰かが入ってきたそうです。
でもおかしい。あたりはずっと静まり返っている。納戸に来るにはきしみのひどい
廊下をわたってこないといけないのに、足音などまったく聞こえなかったのだそうです。
その誰かは母の枕もとに無言で立っていたそうです。母の視点からは足と、
まとった浴衣の端しか見えなかったそうですが。
母にはその足が、入院している祖父のものだとわかったそうです。
次の瞬間金縛りが解け、同時にざわめきが聞こえ出し、見えていた足も
消えたそうです。呆然と起き上がった母のもとに今度はばたばたと廊下を
鳴らしながら親戚が駆けつけ、今、祖父がなくなったと連絡が入ったことを
教えてくれたそうです。
内孫でしたが、特別かわいがられていたわけでもなく、7人兄弟の4番目という
中途半端な母のところに何故きたのかは不明だそうです。
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