894 : 元登山者[] 投稿日:2007/01/28(日) 03:58:42 ID:TF0jhx3g0 [1/2回(PC)]
初めて書き込みます。 

高校、大学と山岳部に所属していました。 
高校のときの顧問の先生には口癖がありました。 
「山に入るときは酒とタバコ、刃物を忘れるな。」 
と言っていて、入山前には必ず持っているかチェックしていました。 

私は部活以外で登山するときも、その三点セット(酒、タバコ、刃物) 
を持ち歩いています。それで助かった時の話です。 

秋の頃、一人で県北に紅葉を見に行きました。 
今では廃線になったローカル線を使い、部活でも時々登る山へ 
単独で登っていました。 
秋の天気は変わりやすく、昼前までは快晴だったのが下山する昼過ぎ 
頃から曇り始め、とうとう雨が降ってきました。 
とりあえず、雨具を着込み下山していたのですが、霧も発生し雨脚も 
強くなる一方です。地面もぬかるみ、いつの間にか登山道から外れてしまい 
気がつけば覚えの無い所を歩いていました。完全に迷ってしまいました。 

長文でごめんなさい、続きます。 


895 : 元登山者[] 投稿日:2007/01/28(日) 04:12:11 ID:TF0jhx3g0 [2/2回(PC)]
続きです。 

「やばい」と思ったのですが、どうしようもなく 
とりあえず、近くの大きな岩の陰に潜り込み雨をしのぐ事 
にしました。 

しばらく待っても雨の止む気配は無く、疲れと薄ら寒さから 
いつの間にか眠ってしまったようでした。 
夢を見ました。学校で顧問と山に行く支度をしている夢です。 
「いいか、山に行くときには、酒とタバコ、刃物を忘れるなよ。 
なんでかって言ったら、山の神は酒が好きだから、いざって時は 
酒をあげるから、助けてくださいってお願いするんだ。 
タバコは物の怪を遠ざける為、刃物は自分のを護る為だ。 
ええか?わすれてないな?」 

という夢でした。 
そこで目が覚めました。まだ、雨は降っています。 
霧も立ち込めています。 
その場に立って、手を合わせて山の神様とお願いしました。 
「自分のザックに入っているお酒を差し上げるので、どうか 
天気を回復させてください。」と声に出して願いました。 

その後、天気が回復し、私も登山道に復帰することができ 
無事に帰宅しました。 
帰宅後、ザックを開けて荷物を出していると、行きの途中で 
買ったウイスキーのポケット瓶が出てきました。 
封は切っていません。でも、瓶の中身は空っぽでした。 

長文で面白くないかもしれないですが、書かせていただいて 
ありがとうございます。顧問から聞いた話とか、自分の体験 
とかも機会があれば、書きたいとおもいます。