171 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/09/26 15:07:23 ID:07x0NmC2 [1/6回]
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若い人が多そうですね?書いてもいいですかね@40歳おばさん
私の父は「見える」人です。それもずいぶんと後になってそのことを知りました。
父は末っ子長男。途中何度か死産しているため祖母44歳の子でした。
両親の年のせいか、生まれつき足の指に奇形があり、やっとできた男の子ということで
祖父母は父の名前をある神社で頼んで、ちょっと変った名前をつけました。
父は人ごみが嫌いで、遊園地や遊技場(競馬やパチ屋、ホール型の飲食店など)が苦手です。
映画は好きなので我慢して行っていたようですが、ビデオが普及してからは行かなくなりました。
172 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/09/26 15:08:28 ID:07x0NmC2 [2/6回]
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田舎に疎開していた旧制中学時代、乗っていた列車が機銃掃射で攻撃を受けました。
多くの人が荷物も持たず列車から命からがら逃げ出しました。
同じ車両のたくさんの乗客の中で、なぜか自分のほうを見ている同じ年くらいの青年が
とても気になったので、彼を探したそうです。
彼はすぐに見つかり「もう、歩いて帰ろうよ。乗っててもまた撃たれるかもしれんよ。」と。
運転は再開されましたが歩いて帰ることになりました。
線路伝いに歩きながら、最近読んだ本や食べ物のことなどの世間話をしました。
彼はお爺さんが迎えに来る予定らしく、しきりにそのことを心配していました。
173 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/09/26 15:10:28 ID:07x0NmC2 [3/6回]
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家は終着駅のひとつ手前なので、その青年と別れて家に着くと皆が心配して待っていました。
義兄が終着駅に探しに行った(遺体は終着駅に運ばれて並べられる)と聞き、その足であわてて義兄のところへ向かいました。
終着駅にはまばらにしか人はなく、遺体置き場で義兄を見つけて声をかけると涙をながして喜んだそうです。
義兄はひとつの遺体に父のかばんや上着(当時は名前と住所や血液型の縫い取りをしている)がかけられていたけど
顔を見ると別の青年だったので、他の遺体をひとつずつ確認してまわっていたそうです。
父はピンと来て上着とかばんあったところの遺体を見ると、やはりあの青年だったそうです。
泥棒と間違えられては困るので、その青年の身内が来るのを待って上着とかばんをもらい家に帰りました。
そしてやはり迎えに来たのはお爺さんだったそうです。
他にいくつもこのような体験のある父は、娘の私も遅くにできた子なので心配して
大人になるまで何も話してくれませんでした。
でも私はそのような経験は全くありませんし、何も感じません。
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