611 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 23:20:06 ID:mgAWj6lh0 [1/2回(PC)]
話を華麗にぶった切って一つお話。 
まぁ事実だと思うんだが何分事実かどうか判別しかねるものだから 
創作だと思われても仕方がないけどとりあえず実話として話させてもらいます。 

ことの発端は五年くらい前の俺が中学生だったころ。 
その頃からずいぶん脳みそのイカレてた俺は放課後教室に残って黒死館殺人事件を読んでいた。 
まぁ知ってる人は知ってるだろうけどかなりの難読書だから最後の方は意地になって読んでたから 
放課後になっても帰らずにがんばってた。 
その頃何故かこっくりさんが流行ってたようで、小グループが二つくらい残ってこっくりさんをやってた。 
俺はそんなのからっきし信じないタチだったので無視していたんだ。 

俺個人の話になるけどこの年になっても普通に幽霊が見えてしまうというわけのわからん体質なんだ。 
さすがにカメラとか通すとダメだけど、肉眼なら普通に幽霊とかが見えてしまう。 

というわけでそれらしいものが何も見えないこっくりさんなんて初っ端から信じてなかった。 
やがてやったッ、黒死館読了!!ってな感じになって俺が帰ろうとした頃 
どうやらグループの一つでこっくりさんが帰らないという事態が発生した。 
あまりに騒ぐものだから全員の指を俺が引っぺがしてやった。 
だがそれが悪かったらしい。 
帰って寝てたら金縛りにあった。 
ものすごく青白い顔をしてる女、よく覚えてないが何故か狐だとわかったから、 
「ちくしょう、狐なんかに負けるか」と叫びながらネックハンキングを決めてやったら 
その幽霊みたいのがビビって逃げていった。 
と、ここまでなら普通の怖い話。 

予想以上に長くなりそうなんでつづく


612 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 23:51:30 ID:mgAWj6lh0 [2/2回(PC)]
>>611の続き 

狐の化け物をやっつけてせいせいした俺がまた寝直して次の日の朝。 
俺の部屋に鎮座している白い狐。 
そして俺は寝るときはドアの鍵も窓の鍵も完全に締めきってるという密室状況。 
さてはまたあの狐が俺を化かしに来たなと蹴飛ばしてやろうと思ったが、何故か面倒になって止めた。 
そんなことより学校へ行くのが先だと思って学校へ行ったらその狐が先回りしていたから困る。 
俺の机の上で転がっていたから非常に邪魔だったが無視してやった。 
そんなことが延々十日ばかり続いたもんだからこの狐どうしてくれようかと思っていた。 
と同時に変な思惑が頭の中をうごめいてきた。 
もしかするとこいつは俺が嫌いなものに化けれるかもしれんと思った俺は 
あからさまに某キャラ名挙げて怖い怖いと言っていたら本当に化けて出てきたから困った。 
とまぁこんな愛すべき馬鹿な狐が俺に憑いているのだ。 

他にも面白い話は腐るほどあるんだが今日の本題。 
実は病院から退院してきたばかりの俺。 
3ヶ月前に思いきり事故ってあの世へ行ってしまったときの話。 

気がついた俺が見たものは腹を掻っ捌かれてる俺。 
ああ、こりゃ死んだかと諦めていたら突然目の前の風景が変わってしまった。 
ははぁ、これが話に聞くお花畑というヤツかと歩き回っていたら川がある。 
そんなに川幅も深さもない。普通に歩いて渡れるくらいのもの。多分これが三途の川というヤツだろう。 
そこまで来たときにふと現実の世界を思い出した。 
具体的に言うとエロゲが満載された俺のパソコン。誰にも処分を頼んでなかったからさてどうすべきかと 
三途の川のほとりで頭を捻っていた。 
しかし生き返る方法なんて知らんから最終的に途方に暮れたがこんなところで死んでたまるかととりあえず 
下流の方へと歩いていった。とりあえず渡らなきゃ完璧には死なないだろうと思ったから。 

つづく



613 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 00:13:31 ID:sFIhgWRR0 [1/1回(PC)]
>>612の続き 

さて、三途の川を延々下流に歩き続けてみたものの、果てというものがまったく見えない。 
まぁ突然海になられても困るし、そんな話は今だ聞いたことがないので果てがないのかもしれない。 
とりあえず歩くのがアホらしくなるくらい歩き通して疲れたから花畑に寝転がった。 
そもそも三途の川に誰かが来たなら縁者なり何なりが来るもんじゃないかと変な意味でかんしゃくおこしていた。 
しかし太陽が動かなきゃ風も吹かない。そもそも川が近くにあるのに水音すら聞こえない。 
このまま渡ってやろうかと思っていたら何故かちょこんと幼女が俺を上から見ていた。 
さてはこいつも死んだのかと思ってはいたが、どうやらどこかで見たことのあるような顔だった。 
どこかで見たのは確かだが、何処で見たのか、誰なのかがさっぱりわからん。 
何故だか知らないがついてこいってな感じですたこら行ってしまったから後ろをくっついて行くことにした。 
またアホらしいほど歩いていたら突然周辺が真っ暗になってしまった。ついでに幼女も消えてしまった。 
これはいったいどうしたことかと見まわしていたら地平線に届くかどうかくらいの遠くに光が見えた。 
あれがこの世の光だと歩き出して、またアホらしいほど歩いて出口に到達した。 

そして目が覚めた俺は大量のチューブにつながれているという惨状。 
体もからっきし動かないからどうしようもなく、看護婦が見まわりに来たときに睨みつけてやったらものすごい勢いで 
どっかへ行ってしまった、と思ったら医者がぞろぞろやってきたときは引いた。 
後で話に聞いたところ俺が目を覚ます確立は五分五分以下だったらしい。 
それから何だかんだあって今までずっと入院する羽目になってしまった。ただ治りが異常に早かったからこんな早く 
娑婆に出て来られたらしい。もちろん病院にもこの狐がくっついてきた。 
そしてリハビリ途中に思い出したんだが、あの幼女は五年前に幼女怖いで狐が化けたヤツと同じだったのだ。 
しかし解せないのは俺を祟るためにくっついてきたのであろう狐が何故俺をこっち側に引っ張ってきたのかと 
いうことなんだがそれについては今だに俺もわからない。そもそも俺の妄想だったのかもしれないという可能性すらある。 
まぁだから俺にも実話だか妄想だかさっぱりわからんというわけだ。