192 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/05/07 00:25:00
うちのばあちゃん。 

10数年前、まだ足腰がしゃんとしてた頃、 
村落から山の中に向かう一本道沿いに畑を借りて野菜を作ってた。 

ある日、家を出て畑に向かうと、一本道の先に向かいの家のばさまが歩いている。 
向かいのばさまは振り返り、にこにこしながら手を振ったそうな。 
追いつこうとうちのばあちゃん、少しばかり足取りを速めるが、向かいのばさまには追いつけない。 
向かいのばさまは少し歩いては立ち止って振り返り、にこにこと手を振るだけ。 
何度目かに手を振られて、うちのばあちゃん、はたと気づいた。 

狐だ。 

畑仕事は今日はやめ、ということにして慌てて引き返し、家に入ろうとしたところで 
向かいのばさまが自分の家から出てきてあいさつしたそうな。 

ばあちゃんが歩いてきたのは一本道。向かいのばさまはばあちゃんを追い越してはいない。 
道の両側は畑と山、そこをつっきって追い越せばすぐに分かる。ましていいトシのばさま、 
畑を突っ切ってばあちゃんより先に村落に戻ってくることなどできるはずがない。 


この話を聞いたとき真っ先に思ったのが、「キタキツネも人を化かすのね」ということでした。 
ばあちゃんは北海道在住です。 



193 : 元北海道人[sage] : 投稿日:2003/05/07 17:39:00
>>192 
北海道は狐に化かされる話は多いですよ。狸がほとんどいないだけに余計に。 
開拓期には特にそのような話が多かったようです。