149 : こどもの頃聞いた話[] : 投稿日:2003/04/20 22:26:00
関西方面での話。 
毎年、夏前の大雨の時期には、山に登っていた「川の神さん」が川に下ってくるという話。 
川の神は山にのぼり冬を越すと、父から聞いた。それゆえ、冬の山では蜘蛛も遠慮して、巣をかけないそうだ。 
夜中に、「ひー、ひゅー」って鳴き声を発しながら、谷川を下りてくる。その経路も決まっていて、各村のここと伝わっている。 
ちなみに、声を聞いた人はいるけど、姿をみたものは居ないという。 
私も子どもの頃、大雨の晩、夜中に父親に起こされて、「ほら、神さんが今下っとってや!鳴き声が聞こえるやろ?」と、きいたことがある。しかし、どうも姿をみてはいけないようだ。 
その後、話題は水難事故の話になったが、川の神と河童の話が中心だった。(父の話では、川の神と河童は同一でした) 
現在、故郷をはなれ、丹波に近い山の集落で田舎暮らしを始めたが、夜中に聞き覚えのある鳴き声を聞いて思い出しました。 
昨夜の雨の晩も裏の谷川で鳴いていました。(午前2時から3時・・夜明けにかけて聞こえます。) 
・・この辺りが、神さんの通り道なんだな・・と、漠然と思ってます。しばらく、夜中にトイレに行くときも、神さんの姿を見ないように、谷川の方は見ないようにしなければなりません。 
これから夏になるので、それらを含め、子ども達には水の事故がないように注意を喚起しようと思います。 
この話、一説には、野鳥の鳴き声という人もいます。 
まあ、雨の夜・・といことで、くだらない伝承ですが・・ひとつ思い出しました。