329 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/08/26 17:22:00
その日はたまたま母と私だけで留守番だった。
そんな時に限ってお客さんが。
大体ウチに来る客は顔の広い祖父の客だから、出かけていると説明した。
そう説明すれば大方客は「祖父がいる時にまた」と言って帰ることが多いんだが、
なぜかその客は「かまいませんよ」と上がりこんできた。
確か風貌は、シルクハット?みたいなのをかぶり、ステッキを持った老紳士。
子供心に不思議な客だなと思いつつ、母にせかされ挨拶をした。
その後、母はそのまま老紳士の話し相手になり、私は別室で遊んでいた。
母に「客に麦茶をだせ」と言われ、台所へ。
するとそこには、超巨大な黒猫が!
足が異様に長くて毛並みが綺麗。足先?から耳までの高さが4㍍jはあったと思われ。
ビックリして母を呼ぼうとすると、なぜか声が出ない。体も動かない。
猫は大きな目で私を見つめたあと、台所の壁をすり抜けて(!)いなくなった。
その瞬間体が自由になった。
急いで母のところへ走ると、なぜかあの老紳士がもういない。
母曰く、私が台所へ言っている間に帰ったとのこと。
しかも置き土産が。それは黒い猫のぬいぐるみ。
私へのプレゼントだという。それが先ほど見た巨大猫をちょうど小さくしたようなもので、ビックリ。
後で、祖父への客だったのではと祖父に尋ねてもそんな人物は知らないとのこと。
巨大猫とあの老紳士は一体なんだったんだろう・・・
ちなみに、猫のぬいぐるみは既に行方不明です・・・何年も前のことなので・・・
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