156 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/01/17 10:57:00
これは十二年前、僕が小学校四年の頃に遭った体験です。 
八月のお盆の頃、僕は家族で母方の祖父母の家に帰省していました。 
祖父母の家は、岩手県の北上市というところに在って、北上川のすぐそばでした。 
二階の窓から外を覗くと、堤防が良く見えました。その出来事が起こったのは、 
家に着いたその日の夜のことでした。僕は二階の部屋で寝ていました。 
夜中の二時ごろです。遠くから聞こえる鈴の音で僕は目を覚ましました。 
どうやら外から聞こえるようです。僕はそっと窓から外を見ました。 
堤防に誰かいる!?それも六,七人・・・。 
全員白い服を着て、一列に並び、先頭の者が鈴のような物を持っていました。 
ゆっくりと堤防を歩いているのです。みんなうつむいている様でしたが、 
辺りを見まわしている様にも見えました。 暗くて顔は良く見えませんでした。 
僕は怖くなり、急いで布団にもぐりこみました。次の朝、祖母にそのことを話すと、 
祖母は顔色を変えました。 
「彼らに見つからなかったか?」 
「どうして?何なの?あれは」 
「あれに見つかってはいけない。あれは浮かばれない霊たちが 
この頃になると、自分たちの身代わりを探してさまよっているのだ。 
見つかればあの中に引きこまれてしまう。」