934 : 924 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 21:54:00
厨房の時の体験。この頃学校に行ってなくて 
僕の部屋は友達の溜り場になってました。 
今でも忘れない午前11時18分。 
年上の友達からの電話で起こされる。 
「一時頃行くね」それだけの電話でした。 
前の日に獅子座流星群を見て明け方に寝たので 
まだ眠くて布団に入ってぼーっと 
スイッチの入ってないテレビのモニターを 
見つめていました。 
(配置は四畳半で布団の足元左にテレビ、 
足元に廊下に出る引き戸、頭の後ろに曇り窓) 
電源が入っていないモニターって 
薄暗い鏡みたいな感じで部屋の中が反射しますよね? 


935 : その2 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 21:56:00
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電源の切れたテレビのモニターに反射する、 
部屋の中をぼーっと見つめていたその時! 
モニターの中の窓の外に突然人影が表れました 
部屋は三階だし窓の外に人の立てる場所なんて 
当然ありません。 
「なんだなんだ!?」と布団に入ったまま 
パニックになっていると 
その瞬間金縛り!体が動かない! 
窓の外の人影が物凄い勢いで窓を叩き始めました 
「ドンドンドン!ドンドンドン!」 
窓が割れるんじゃないかというくらいの勢いです 
窓を叩く勢いが強くなってくると 
今度は部屋までが揺れ始めました。 



936 : その3 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 21:57:00
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窓の外の人影は狂った様に窓を叩き続け 
本棚の上に置いてあった物が落ちて来る程の 
信じられない勢いで部屋が揺れています。 
「まじヤバイ!殺される!殺される!」 
と金縛りにあったままの僕は大パニック、 
そのうちカーテンをつけていなかった 
カーテンレールまでが「シャー!シャー!」 
と凄い勢いで左右に動き始め、 
僕は布団の中で怯えたまま薄目を開けて 
反射で部屋の異常な光景を映し出す 
テレビのモニターを見つめていました 



937 : その4 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 21:58:00
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ふと気が付くと、窓の外の人影が消えています 
しかし窓は「ドンドンドン!」と揺れ、 
部屋もカーテンレールも騒がしいまま。 
すると突然!窓の外を周りが茶色で中の白い 
長方形の物、茶色の額に紙の入ったような物が 
ピュンピュンと左右に飛び始めました。 
それも凄い量が。 
完全に理解を越えた事態に僕は怯え切って、 
でもかその窓の外の狂った世界を映し出す 
電源の切れたテレビのモニターから 
何故か目を離す事が出来ませんでした 
その状態が何分か続いた後、突然窓が 
「ガラッ!」と一瞬だけ開いてまた閉じました。 



938 : その5 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 21:59:00
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窓が開いて閉じると、部屋の揺れが治まり 
静かになり、窓の外を飛び回っていた板? 
もなくなりました。 
でも金縛りはとけないまま。 
するとゆっくり階段を昇って来る足音が… 
「パタッ、パタッ」とスリッパを 
履いているような足音です。 
一瞬本気で恐怖を感じました。何故か 
「今度こそ本当に殺される」と思ったからです 
でもすぐ、我が家でスリッパを履いてるのは 
母だけだし、さっきの揺れと音を 
おかしく思った母が様子を見にきたのかとも 
考えました。 
足音は僕の部屋の前まで近づいて来ます。 



939 : その6 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 22:00:00
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ゆっくりと進んで来た足音が、 
僕の部屋の前で止まりました。 
僕は金縛りの解けないまま、心臓バクバクです 
引き戸がゆっくりと、少しだけ開きました。 
廊下は暗くてよくは見えなかったけど 
薄目を開けている僕と 
引き戸の向こうから覗いている「何か」 
の目が合っているのはわかりました。 
何故かその時僕は母だと思い安心しました 
母は日本人にしては珍しい程 
目がパッチリしているんですけど、 
その「何か」も、とても目が大きかった 
のが分かったからです。 



940 : その7 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 22:01:00
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その「何か」と一分程目が合っていたでしょうか 
スーッと引き戸が閉じると、またゆっくりと 
足音が遠ざかって行きました 
「パタッ、パタッ…」と階段を降りていった 
足音が聞こえなくなると、金縛りが解けました 
その瞬間飛び起きて、「お母さん!」 
と叫んでしまいました。普段は「お母さん」 
なんて呼ばないのに、そんな時は…w 
PHSの時計を見ると11時20分、 
あれだけ色々な事があって時間も長く感じたのに 
起きてから2分しか経っていませんでした 



941 : その8 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 22:02:00
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夢かとも思いましたが、本棚から 
色々な物が落ちて、荒れた部屋の中が 
夢じゃない事を物語っていました。 
何が起きたのかわからないまま、 
大慌てで下の階に降りて行くと 
台所で母が昼食を作っていました。 
今起きた事を一通り説明すると、 
最初こそ笑って相手にしませんでしたが、 
僕の必死な様子を見て信じてくれました。 
そして、 
僕「騒がしかったから様子見にきたんでしょ?」 
母「ねえ、真面目に言うから怒らないで 
聞いてね。お母さん、あんたの部屋なんて 
言ってないわよ?ずっとご飯作ってたもの」… 



942 : その9 ◆OLv0mH654E [sage] : 投稿日:2003/05/10 22:03:00
母は僕の部屋には来ていませんでした。 
スリッパも履いていなかったし… 
あの窓を叩き、部屋を揺らし、 
カーテンレールまで動かした窓の外の人影、 
窓の外を飛んでいた長方形の「何か」、 
僕の部屋を一分以上覗いていた「何か」、 
あれはなんだったんでしょうか? 
今でも理解できません。 
この話が生まれて初めての霊体験?で 
僕はこの後から様々な体験をする事になります 
それは今でも続いていますが…