ある日何気なく眺めていたヤフオクでバービー人形に一目惚れした。
そして何故か狂ったようにバービー人形を集めて棚に何体も飾った。
その辺りから部屋に何かが現れるようになった。
よくあるのは金縛りで、酷いときはしばらく顔を覗き込まれたりした。
一番印象的なのは金縛りの最中に手を握られたこと。
小さくて子供の手みたいだった。
慣れてくると金縛り前の耳鳴りで心の準備が出来た。
それからまたしばらくして今度は部屋の角によく気配を感じるようになった。
出るときは必ずそこで日替わりだった。
インパクトがあったのは全身真っ青でずぶ濡れで妙に身体中が腫れている女性。
いつものやつらと違っていつまでもそこに居て、しかも若干ベッドに近づいて来はじめたのでその日は母親の部屋に逃げ込んだ。
【当時自分は加速度的に病んでいきました 後編】の続きを読む