2016年08月

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    479 : 一番怖いのは… 1[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 20:58:15.18 ID:uyHq68frO [1/4回(携帯)]
    零感な私ですが唯一の怖い体験を、どうか聴いていただけませんでしょうか。 

    私は去年まで、親の脛をかじる貧乏学生でした。しかも実家から離れていて、アルバイトもろくに出来ないくらい厳しい学業生活の二重苦。 
    恥ずかしながら、骨までバリバリむしゃむしゃな気合いの入った脛かじりでした。 
    余分なお金などありゃしません。 
    学費に生活費まで出してもらっているので、帰省時の交通費をおおっぴらに 
    「新幹線で帰るからさ、2万くらいちょうだいよ!」 
    なーんて、口が裂けても言えません…。 
    今は便利な時代、ネットで夜行バスを予約すればかなり安く帰れます。 
    盆に年末は短いながら必ず帰るようにしていたので、毎回一番安く済むバスを予約して帰省していました。 
    すみません、前置きが長くなってしまいましたね。 
    盆を前にしてそのときも、四列ぎゅうぎゅうトイレ無し、ゴワゴワしたブランケット付きの夜行バスで関西から関東目指して、 
    他の乗客同様、私も狭い座席に身を縮こめておりました。 
    夜行バスを利用なさったことのある方ならわかると思いますが、 
    こういったバスは2、3時間置きにサービスエリアに寄ってトイレ休憩を挟みます。 
    だいたい10分~15分程度のものですが、トイレのないバスには特に大事な休憩です。 
    私はそれとは別に、帰省時に毎回ご当地キティちゃんを欲しがる友人がいるので、 
    サービスエリアには必ず起き出してバスを降りていました。 
    そのときもバックを持って降り、まずはトイレに向かいました。 
    深夜でしたが、同じように関東へ向かう夜行バスが何台も駐車場に停まっているのもあり、人はそれなりにいます。 
    だからトイレから出た私の後ろに、同じくトイレから出てきた男性がついて来てもなんら違和感を感じませんでした。

     
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    473 : パワーストーンやヒーリングバカに付ける薬なんかないよ1[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 19:48:55.33 ID:r3gk5+QR0 [1/4回(PC)]
    現在進行形で起こっている「呪い」に関するネタ投下するわ。 
    こっちが向こうの呪いに気付いているってサインも込めて。 

    私はいわゆるパワーストーンや占いが大好きなスイーツ脳の女で、ソレ関係の本も出版しているライターをしている。 
    自称、霊感有りだが、本当にあるのかどうかはわからない。 
    取材もかねて、パワーストーンやヒーリング、フラワーエッセンスや霊感アロマなどの取材を 
    趣味と実益を兼ねて首を突っ込みまくっている。 
    最近、女向けの雑誌で「パワーストーン」「ワークショップ」なんて単語を目にすることがあると思う。あれね。 
    ああいうののチョーチン記事を書くのが仕事。 

    その日も、ある山間の、ヒッピーの店のような場所で、ワークショップが開かれるというので首を突っ込んでみた。 
    ヘンプとか自然食とか売っている店で、見るからに怪しい。だけどもそこが癒しのスポットに見えるらしいんだわ、スイーツには。 
    そのワークショップってのが、石を使って相談者のハイヤーセルフ(高次元の存在・守護霊みたいなもの)と 
    コンタクトをとるというものだった。 
    ワークショップの主催は、細っこい中年女性で、「すぴこん」などに出入りしてそうな人。 
    このスレでいうところの石好きみたいな人だった。第一印象は悪くなかった。 


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    436 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/24(水) 02:24:03.22 ID:518hA4rC0 [1/4回(PC)]
    つい先日、田舎に帰った時に聞いた話しが衝撃的だったので書かせていただきます。 
    うちの田舎はお墓参りの後にお墓から提灯に火を点けて本家に徒歩で帰るっていう 
    風習のようなものがあります。 
    それだけだったらありがちなんですが、色々と制約がありまして 
    1.「提灯の火を消してはいけない。消えた場合はすぐにお墓に戻って火をつけ直す」 
    2.「走ってはいけない」 
    3.「提灯を持つのはその場にいる最年少者(ただし赤ん坊のように自分でもてない場合はその次の年齢の者)」 
    4.「絶対にお社を見てはならない」 
    この4番目のお社というのは、本家からお墓までの間 
    ほとんど田んぼしかない道の道中に不自然に小さい林のような場所がぽつんとありまして、 
    その中には石造りの小さいお社があります。 
    そのお社の方向を見てはいけない、というものです。 
    子供の時は私も提灯を持つ役をしたことがありましたが、その時も 
    祖父や祖母に約束を守るようにと厳命されました。


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    398 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/23(火) 23:01:55.66 ID:HYnT0zg+0 [1/5回(PC)]
    5年前まで京都に住んでてな 
    俺は大学生で、コンビニでアルバイトしてた。 

    そんで、俺の通ってた大学ってのがまた田舎っていうか 
    山の中に校舎あるのよ。 
    敷地内にリアルに‘猪注意!!’なんて看板あるわけww 
    ぶちゃけ↑で大学、特定されそうなんだが 

    まぁ、そんな大学に歩いて5分弱の所に住んでた。 
    こんな所だから、街灯なんてほとんどないのよ 
    マジで真っ暗 
    当時は「流石は京都!風情があるぜ!」とか思ってたw 

    いい加減、貯金尽きて二回生の春くらいからコンビニの深夜勤始めた。 
    廃棄の量にビビッたね。 
    一ヶ月くらい務めてからもう本当に面倒くさくなってね 
    コンビニ行く道を探索しまくった。 
    バイトがメンドい→探索になった理由は俺に聞くな 
    そんなこんなで、探索中に何か社?みたいな?そんなんがある道を見つけた。 


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    372 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/23(火) 14:11:03.94 ID:0/MHmMlk0 [1/4回(PC)]
    埼玉県のある地域に住んでいるのですが、何代も前から住んでいる人たちの間にある習慣があります。 
    それにまつわるお話です。 

    ある家の敷地の隅には、お地蔵さんが2体置いてありました。 
    車でいつも通りかかるのですが、私が「お地蔵さんかわいいね。」 
    なんていってにこにこして覗き込むと供えてある風車が回ったりしていました。 
    なんかうれしかったです。 
    母は、「これね。墓なのよね。。。」となぜか言い出し私は墓なのか~と認識しました。 
    寺社などが大好きな私が期待するように、信心深くてお地蔵さんを置いたわけでは無いとのことでした。 

    この辺では自分の家の庭に、先祖代々のお墓を作る家がたまにあります。 
    2年前に亡くなった「見える人」だった母は、良くないことだといっていました。 
    当時の私は、「何でいけないの?」という感じだったのですが、 
    いろいろあってからはそう思うようになりました。 

    近所のショッピングモールに行くときは、いつもちょうどその家の前で信号待ちをすることが多いのですが、 
    母は私がお地蔵さんをじっと見るのを怖がっていた様子。 
    私はなぜか見ちゃうんですよね。見るのが楽しかったです。 
    母「それ凄く怖くない?おかーさんちょっと駄目だわ。あらいやだ。いるわよ。」 
    私「ちゃんと供養してるんじゃない?庭にあるお墓なんだし。イヤな感じもしないよ。霊がいるんだー。へー。」 
    母「この家の人、これ怖いんじゃないかなぁ?」 
    私「自分の先祖でしょ。怖くないんじゃない?」 
    母「そうかなぁ。この家の人これ怖くないのかな。。。orz」 
    なんて話をしていました。 

    なんかその家では妙にお葬式が多かったです。しょっちゅうやってました。 
    葬式中に通りかかったこともあるし、お地蔵さんの前を通るときに母が、 
    「また入ったね。ここの墓。新しい人が。。。この家の人だね。」とか言うので、そうなのかなと思っていました。 
    大体一年に、一人かそれ以上は亡くなっていたと記憶しています。 
    よく考えてみると、凄いハイペースだなと思いました。


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    348 : 344[] 投稿日:2011/08/23(火) 02:51:57.93 ID:+lI1AQCf0 [2/8回(PC)]
    さっき言った様に調度1ヶ月くらい前の事だ。 
    俺は京都に住んでるんだが、いままでオカルトなんぞに関わった事のない26歳。 
    そんな話はさておき、俺の住んでるアパートの横では新しく家を建てるとかでその基礎工事が行われていたんだ。 

    だが1ヶ月前は台風6号だっけ?四国でそれたあの台風よ 
    あの台風のせいで京都は風が強かったり、突然雨が急に降ったりメンドクサイ天気だったんだわ。 
    ちなみに俺の仕事はドカタだから、しばらく休みになったのよ 
    で、ドカタなもんで、朝作業着で出勤だから、その隣の工事のおっさん共とすぐに仲良くなったんだ。 
    この仕事はどうだとか、景気がよくないからどうだとかね 

    台風が近づいてこのままのペースだと関西通るのは間違いないってことで、俺は親方から明日は仕事を休みって聞いたのでのんびりしていた。 
    夜中、ちょうどPSPでゲームをやっていた俺はタバコを吸いたくなってアパートの外へ出た。 
    壁が汚れるのが気になるんで煙草は外で吸う様にしてるんだが、風が強かったんで隣の現場は大丈夫かとふと気になった。 
    んでフラフラと隣の現場へ行ったんだが、濡れたら駄目な材料は持って帰ったみたいだが、工事に使う道具が置きっぱなしで『こりゃ雨に濡れたらマズイんじゃね?』とか思ってたらおかしなことに気がついた 

    いつも現場に置いてるユンボがない。 
    ユンボってのは簡単に言うと小型のシャベルカーだな。 
    普通の奴なら何がおかしいかわからないだろうが、ユンボのアームってビニールシートの上に乗っけると重石のかわりになるから、道具は置いてユンボは置かないってことはあんまりないのよ 
    「変だな」って思った瞬間、一瞬うるさかった風が止んだ 
    その時に遠くであのユンボ独特のエンジン音が聞こえた 
    「おいおい、いま夜中の2時だぞ?」って思ったと同時に、「泥棒か?」って考えがよぎった 
    様子見て警察に知らせつべきかと、エンジンの音がする方向へ早足で向かった。 
    風がまた強くなったがエンジン音は聞こえるし、窃盗団捕まえたら金一封でも貰えるかもとか思っていたら… 

    つづく


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    340 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/23(火) 02:18:13.61 ID:vUohcDdg0 [1/2回(PC)]
    某離島に住んでいた時、「釣りダービー」と言うのに毎月参加していました。 
    小額をかけて、種類は問わず、大物を競うルールで、 
    私は3回に1回位の割で優勝していたのですが、半年ほどスランプで 
    その日は早朝から 
    人が踏み込まない島の裏側に、4時間ほどルアーで探って歩いた帰りでした。 
    途中に浮浪者の聖地のような場所があって、ふと後ろが気になったんです。 
    「キャンパー(浮浪者)が何か忘れ物をして、今はいない。」 
    と確信めいた感覚になって森へ一直線。 
    昼間なのに暗闇で、足元ばかり気にして行くと、その先に 
    ピラミッド状に石が積んでありました。 
    足元から視線を上げてゆくと、目の前の頂上にカラスが止まっている!! 
    かなり驚いたのですが、よく見ると木彫り、周りには鍋釜類。 
    ふざけるなと言う気持ちで、何も釣れず帰ってきて10日ほど経ったころ 
    キャンパーから社会復帰をした奇跡の同僚に 
    そこで2週間ほど前に完全腐乱死体が回収された話を聞きました。 
    ピラミッドとカラスは浮浪者仲間で作ったそうです。(迷惑!) 
    私は、行った時には臭いはしなかったなー。と気軽な感じでしたが 
    なぜ「何かある!」という気持ちなったか 
    迷いもせず、たどり着いたのはなぜか、その時は全くわかりませんでした。


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    327 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/23(火) 00:39:44.00 ID:Jh2CE0VP0 [1/3回(PC)]
    ある日の夜、普段なら出不精の私が新しく買ったスマートフォンに付いていた万歩計機能を使いたいというのもあって、散歩に出かけることにしました。 
    散歩とは言っても、本当に家から5km圏内をダラダラと歩くだけ。私の住んでいるところは住宅地だったため、基本的に道は舗装されていて明るいのですが、その日は住宅地から少し脇にそれた田んぼのある通りを散歩コースにすることにしました。 
    季節はお盆をすぎたころで、夜風も少しひんやりとしていましたし、すれ違う人も少なく、快適な散歩コースでした。 
    ある程度の距離を歩いたため、ここらへんでひき返そうと踵を返しました。一旦スマートフォンで歩数を確認するためポケットに手を突っ込むと、一緒にポケットに入れていたはずの家のカギがありません。 
    やばい。散歩中にスマートフォンを出し入れして歩数確認をしていたときに鍵が落ちたんだろう・・・ 
    私はそう思い、今来た道をじっくり探すことにしました。私は以前も一度鍵をなくして家から閉め出された経験があったので、その時はかなり焦って変な汗をかいていたのを覚えています。 
    田んぼ沿いの道はあまり電灯がなく、かなり暗い状況でしたが、私にはスマートフォンという文明の利器があります。そう、スマホのライトで道を照らすのです。 


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    316 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/22(月) 21:02:29.18 ID:Q3xZc1jr0 [1/2回(PC)]
    黒い玉 
    小学校中学年頃の話 
    小学生時代の俺の特徴と言えば”割と元気な小僧で一年中半そで短パンスタイル”ってくらいで 
    生まれてこの方意味不明な事言う電波ちゃんでも見えないものが見える霊感少年でもなかった。 
    夏休みが終わり秋真っただ中のこと。 
    その日もいつもの格好で普段通り登校し、普通に勉強したり遊んだり 
    飼育委員として兎とか鯉の餌やりをしながら生活してた。 
    それで、昼休みが終わって午後の授業の時、急に頭痛と吐き気、悪寒に襲われた。 
    先生に体調の旨を伝えて保健室で体温を測ると39.8℃だった。午前中にはそんな兆候は一切感じなかった。 
    親を呼ぶと言われたが、親は働いてるし迷惑かけたくなかったから盛大に拒否 
    フラフラしながら必死に帰宅。親には風邪ひいたら汗をかいて治せといつも言われていたから、 
    水分補給後直ぐに布団に潜りこんで眠ることにした 
    はっきり言って全然眠れなかった覚えがある。でも気付くと寝てしまっていた。 
    悪夢の始まりだ。 

    変な夢を見た。白いのか黒いのか赤いのかよくわからない世界に独りで仰向けになっていた。 
    すると上だか足元だかから物凄くでかい、当時の伸長を140cmとして、 
    近付けば視界を埋め尽くす程でかい巨大な黒玉が現れた。 
    黒玉は跳ねてるような転がるような動きで俺に近づいてくる。 
    質感はマットな感じでうっすら光沢があり、歪んだり戻ったりしていた。 
    黒玉は音も立てずにどんどん俺の方に近づいてくる。逃げたくても何故か俺は仰向けのまま動けない。 
    そしてとうとう玉は俺の足元にやってきた。そしてほわわ~んと跳ねた。 
    次の瞬間には俺はその玉に潰された。強烈な質量を感じた。 
    蚊が潰れるようなものだった、エアクッションの一つを潰すような気味の悪い音で目の前が暗転― 
    ―目覚めるとまた最初からだった。同じようにまた玉はぐーんと近づいて俺を潰す、俺は動けずに潰される。 
    それを幾度となく繰り返されたとき、初めて俺は声を出した。「もうやめてー」みたいなことを涙ながらに叫んだ。 
    だが黒玉は何の反応も示さずに俺を延々潰し続けた。 
    最後の方の記憶は何故か思い出せない、音をあげた時が小学三、四年の少年の精神的限界だった。

     
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    290 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/22(月) 16:46:36.28 ID:pbmKRCue0 [1/1回(PC)]
    昨年定年退職したうちの祖父が聞かせてくれた話. 
    祖父は若いころ近畿地方のある小学校で教師をしていた. その学校に赴任して初めての夏休みのこと. 
    音楽が趣味の祖父は時々早朝に音楽室を借り,オルガンを弾いていた. 
    その日も朝早くからオルガンを楽しんでいると, 
    いつからいたのか,音楽室の戸の前に10人ほどの子供たちがこちらを見ながらぼうっと立っていた. 
    ギョッとしたが,まあそこは教師. 
    おはよう,と声をかけ,どうしたの?などと聞くが何も答えない. 
    よくよく見ると,どの子も見たことのない顔だ.最近の子にしてはなんとなく身なりも良くない. 
    学年は?どうして早起きなの? 質問をいくつかするが,何も答えない. 
    ただみんなジッとオルガンを見つめている. まあ悪いことをしているわけでもないし,オルガンが好きなのかなぁ? 
    などと思い,なんとなくさくらさくらを弾き始めた. 
    すると,子供たちの顔がパッと明るくなり,オルガンの伴奏に合わせ歌い始めた. 
    子供たちの歌は幼いながらも何とも上手で,元気いっぱいで子どもらしくいい歌声だった. 
    祖父は伴奏をしながらその歌声に聞き惚れていた. 
    曲が終わり,子供たちの方をみるとパッと消えたかのように誰一人いなくなっていた. 
    戸を開けたり,部屋のどこかに移動した形跡もない. ただ忽然と姿を消してしまった. 
    なんとも不可解な出来事に,祖父は首をかしげながら職員室に戻り, 
    出勤していた隣の席の先輩にその話をした. 
    怪訝そうに話を聞いていた先輩は, 
    ああ,そういうことか と何か思いついたようだった. 
    先輩は黙って朝刊をバサッと机の上に投げ出した. 
    その日は戦時中,この地域に大規模な空襲が起きた日だった. 
    確かこの学校は避難所として使われていたはず. 祖父も全て察した. 
    それから祖父は供養の意味もこめて, 
    毎年その日は音楽室にオルガンを弾きに行くことにしていたが, 
    子供たちに会えたのはその一度きりだったという. 
    祖父はもう一度聞きたかったなあ. 
    でも来なくなったってことは成仏したのかなあ,それはそれでよいことなんだがな. 
    と語っていた. 

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