2015年12月

    177 : 月光蛾 ◆hack//tonE [] 投稿日:2010/08/21(土) 00:50:45 ID:mSKuPDYJ0 [1/1回(PC)]
    【洒落にならないほど洒落にならなかった話】 

    いつも帰りは山手線で帰るのですが、 
    その日はたまたま京浜東北線に乗りました。 

    列車が動き始めた直後に 
    「ガゴッ」という音と嫌な衝撃があり、 
    あー居合わせちゃったかと思った。 

    列車はプラットホームから 
    ちょっと頭を出したあたりで停車。 
    車内は騒然として「降ろせ降ろせ」の声の嵐。 

    おまえら誰か怪我してるかもしれないんだぞ? 
    もしかして死んでるかもしれないんだぞ? 

    気付くと隣りに知らないおっさんが立っている。 
    「ありがとう」と言ってそのおっさんは消えた。 

    結局その日も山手線で帰ることになりました。 

    170 : 御子絵 ◆6scG3/0sFE [] 投稿日:2010/08/21(土) 00:44:06 ID:FRvQpvUP0 [1/16回(PC)]

    ≪不可解なビデオテープ≫1/5 
    あまりに不可解な出来事だったので「新耳袋」の編集者宛てに手紙を書いたものの 
    出さずじまいだったので、その手紙の内容のままお話する事にします。 

    はじめまして 
    新耳袋で不可解な体験をしましたので、お話を聞いてください。 
    新耳袋の事は去年(2007年)初めて知りました。馴染みのホラーサイトの管理人さんの 
    実話が本になっている事で知り、そして検索でBSでドラマになっている事も知りました。 
    そして去年の夏にドラマの再放送がある事を知り、ビデオ録画をしていました。 

    ところで私はホラーマンガ家の伊藤潤二さんの大ファンです。 
    新耳袋の事を知り始めた頃に古本屋で潤二先生の「ミミの怪談」を見つけて買い、 
    この本の内容が新耳袋を元にしたものと知り、そしてある日のドラマで潤二先生の 
    描いた話が放映される事を知り、楽しみに録画をしたのです。

     
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    974 : 自治スレでローカルルール他を議論中[] 投稿日:2010/10/12(火) 11:13:07 ID:zLs9o8HUO [1/4回(携帯)]
     
    この話は、二年の秋の話だ。 
    俺の実家は農家だ。 
    それも米農家。 
    米農家にとって秋とは、ズバリ収穫期であり、不本意ながらも長男の俺は、忙しい学業の合間を縫ってせっせと稲刈りに従事していたのである。 
    そこに先輩からメールがあった。 
    『見せたい物があるから来い』 
    俺は悩んだ。 
    多分面白い物だと思う。だが、俺は今稲刈りの途中だ。 
    確かに退屈極まりないのだが、放り出すわけにもいかない。 
    悩んだ末、返信は『今稲刈り中につき後日』にした。 
    暇な大学生と違って忙しいのだ俺は。 
    メールが途切れ、携帯をしまって、籾袋を軽トラックに乗せる仕事を再開する。 
    暫くして、田んぼの向こう、農道を歩く見覚えのある人物に気付いた。 
    麦藁帽子、首にタオル、ゴム長靴というテンプレートな農業ルック。 
    本人が生白くなければ、だが。 
    何故か満面の笑みの先輩がいた。 
    「よう。おばさんに場所聞いてな。手伝いに来た」 
    来なければ良かったのに。 
    いや、別に先輩は嫌いじゃない。むしろ尊敬しているが、この場にはあまりにも不似合いだし、恐らくまた質の悪い事を言いやがるだろうから。 
    「……何もたくらんで無いですよね」

     
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    168 : 高森雪 ◆1mT.SL.HtU [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 00:42:38 ID:+BYhHt2q0 [1/1回(PC)]
    【武道場】 
     自分が昔通っていた中学校の担任の先生が語った話。(その中学校では怪談を全く聞いたことがなく,自分は珍しいと思った。) 

     午後11時30分以降のこと。 
     その中学校は,3棟に分かれていた。ある棟には,ピロティーと体育館と武道場があって,1階にはピロティーが,2階には体育館が,3階には武道場がある。 
     先生が日直で,その棟の2階から3階までの階段を上っていると,武道場から, 
    ダダダダダ 
    と足音がした。その日(前日だったかもしれない),大掃除があったから,誰かが片付けをしていると思い, 
    「手伝いますよ。」 
    と武道場に向けて言った。 
     すると,足音がピタリと止まった。 
     先生は不審に思い, 
    「誰かいますか。」 
    と聞いたが,返事はなかった。 
     怖くなって,急いで職員室へ帰った。さすがに一人で武道場を覗く勇気は無かったのだ。 
     そして,別の先生と一緒に戻って武道場の中を見てみると,武道場には誰もいなかった。 

     先生によると,武道場には「出る」らしい。 

    163 : メタルスライム ◆LuWpVnhAYs [] 投稿日:2010/08/21(土) 00:29:34 ID:yDVJyUVZ0 [1/2回(PC)]
    (遺影) 

    もう何年も前のことですが 

    お盆の時期に母方の実家で親戚一同集まった時の事です。 

    叔父たちが集まってわいわいがやがや、楽しそうに飲んでいました。 


    そのとき、ある叔父Aが 

    「しかしホントこの家系はハゲばっかりだなぁ~~やっぱり死んだ親父に似るんだなぁ~」 

    と笑いながら言ったのでした。 


    他の叔父たちが「おいおい。親父に叱られるぞ」と言ったその瞬間 

    かかっていたその『死んだ親父』の遺影が額ごと落ちて、その叔父Aの頭上にガツンッ・・・と当たったのです 


    「ほら、叱られた~」と全員指をさして大爆笑したのでした。 

    叔父Aは遺影を元に戻してから仏壇の前に座り「親父、スマン!ホントにスマン!!」と必死に手をあわせて謝ったのでした。 

    930 : 自治スレでローカルルール他を議論中[] 投稿日:2010/10/10(日) 22:22:09 ID:dr6UuZrb0 [1/4回(PC)]
     
    先輩がいた。 
    いや、学生なら誰だって上級生はいるし、広義には人生の先輩だってたくさんいるだろう。 
    とにかく、先を行く人がいた。 
    もちろん単に学年が上なだけでなく、人生の先輩ではあったけどまたそれだけではない。 
    彼は、俺のオカルト道の先を行く男だったのだ。 
    ご存知だろうあのシリーズに影響を受けていた俺は、勝手に師弟のように思っていたが、その関係は、先輩の失踪をもって終わる。 
    その頃は、全盛期とも言えるオカルト関係の最充実期間だった。 
    その最初の話をしようと思う。 

    出会いは、高校に入学してすぐだった。 
    だが当時の俺は、オカルトの類を全く信じていなかった。 
    中学の頃は行き過ぎなくらいハマっていたが、それは誰もが一度は罹患するというあの病気のせいであり、完治した俺は再発を恐れるあまり逆を行こう逆を行こうとしていたからだ。 
    そう、冷静になって考えてみればオカルティックでマイナーな知識を持っていたところで別に格好良くないのだ。 
    知識は未だ脳内のどこか隅っこに鎮座していたが、もうそれをひけらかすことは無いだろうと思っていた。 
    中学の頃のことは無かった事として、今度は上手くやろうと心に決めて高校に入学したわけだ。 
    一月も経たない頃だったと思う。 
    桜の花が全部散って、そろそろ葉桜になってきた頃だから、恐らく四月の終わりくらいだったはずだ。 
    その日、俺はいつもより早く家を出た。 
    別に理由があったわけではない。ただ早く目が覚めただけで、たまには人のいない時間に登校してみるのも面白いかと思っただけで。 
    案の定誰ともすれ違わなかったし、校門坂を登った先には、朝練の連中すらいない無人のグラウンドがあった。 
    少し気分良く玄関に入り、靴箱から靴を取り、自分の教室である一年三組を目指して廊下を歩こうとした時、非常口の外、非常階段の下に光る何かが見えた。 
    金属光沢を放つ円錐状の物体、注視すれば時折見える釣り糸のような物。 
    それはどこか上の方からぶら下がっていた。

     
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    161 : 代理投稿 ◆100mD2jqic [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 00:25:04 ID:9FhPPqS70 [3/29回(PC)]

    【父の話】 

    父が昔、たった一度だけしてくれた怖い話。 

    中学生の夏休みに悪友たちと遊んでいて、「肝試しをしよう」という話になった。 
    その日の深夜に、お墓のある森の前でルールを決めた。 


    ・お墓を突っ切り、森の一番奥にあるお堂の前に小石を置いてくる 
    ・最初の人間がろうそくをお堂の前へ置き、最後の人間が回収する 
    ・一人が行って帰ってきたら、次の人が出発する 
    ・誰かを置いて逃げ帰ることは絶対しない 
    という、ありきたりな肝試しになった。 


    何人かが無事に戻ってきて、とうとう最後の父の番。 
    お堂までは、月明かりを頼りに無事にたどり着けた。 
    小石を置き、代わりにろうそくを持ち歩き出すと、突然左足が動かなくなる。 
    ろうそくで照らして見てみても、何かが絡んでいる訳でも無い。 
    ただ左足だけが地面にくっついた様に、いくら力を込めても、まったく動かない。 
    「助けてくれぇ!!」と、大声で叫ぶと、離れた所で悪友たちの悲鳴が聞こえた。 
    それからはいくら呼んでも呼んでも、誰の返事も返って来なかった。 

    次の朝、父がいない事に気付いた祖父がそこら中探し回り、父を見つけた。 
    父は地面の上で熟睡していたが、左足は、土葬された古い棺桶を踏み抜いていたらしい。 

    逃げ帰った悪友たちを後で糾弾すると、彼らは口を揃えて 
    「紫色の手が地面から生えてきて、足を掴もうとした」と言った。 

    158 : こあら ◆D.XPM7MQps [] 投稿日:2010/08/21(土) 00:21:44 ID:VD71g2vp0 [1/3回(PC)]

    カラオケ店にて(1/2) 

    去年の夏の話 
    俺は友達にカラオケに誘われた 
    実はこの時まで俺はカラオケに1度も行ったことがなかった 
    その理由というのが、昔からオカルト好きで心霊番組を頻繁に見てたんだが 
    カラオケの監視カメラに映りこむ幽霊の映像とか体験談とかがずっと記憶に残ってて 
    ビビリな俺は、カラオケ行ったら幽霊にとり憑かれるんじゃないか!?とか思って頑なに断り続けてた 
    でもその日はイベント帰りでテンション上がってて親しい友人だったからついOKしてしまった 
    カラオケの個室って薄汚いイメージだったけど、すごく綺麗で驚いた 
    食べ物も充実していて、歌いたい曲も歌って、カラオケってすごく楽しいもんなんだなって思った 

    帰り際に「来週もカラオケ行かないか?」って友達が誘ってきて 
    カラオケの楽しさを覚えた俺は「おう、いこうぜ!」って返事をした 


    そして俺の人生2回目のカラオケの日 
    前に行ったところは満室状態だったから適当にぶらぶら歩いて発見したカラオケ店に入った 
    結構ボロくて小さいところだった 
    まぁ歌えればいいよなってことで受付を済ましてエレベーターに乗った 
    エレベーターの中はなんだかひんやりとしていた 
    冷房ついてるのかなって思ったけど、こんなボロいカラオケ店のエレベーターに冷房なんてあるのかと疑問に思った 

     
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    742 : 土の下   ◆oJUBn2VTGE [ウニ] 投稿日:2010/09/26(日) 21:45:27 ID:Lt8tjlVs0 [7/9回(PC)]
    その言葉にぞくりとする。腹の表面を撫でられたような感覚。 
    ズクッ、と土の上にスコップが振り下ろされる。落ち葉ごと地面が抉られ、立て続けにその先端が土を掘り返していく。 
    「こんぱくの意味は知っているな」 
    手を動かしながら師匠が問い掛けてくる。 
    魂魄? たましいのことか。 
    確か『魂(こん)』の方が心というか、精神のたましいのことで、『魄(はく)』の方は肉体に宿るたましいのことだったはずだ。 
    そんなことを言うと、師匠は「まあそんな感じだ」と頷く。 
    「中国の道教の思想では、魂魄の『魂』は陰陽のうちの陽の気で、天から授かったものだ。そして『魄』の方は陰の気で、地から授かったもの。どちらも人が死んだ後は肉体から離れていく。だけどその向かう先に違いがある」 
    口を動かしながらも黙々と土を掘り進めている。僕はその姿を、少し離れた場所から懐中電灯で照らしてじっと見ている。師匠の頭上には山あいの深い闇があり、その闇の底から人の足が悪い冗談のようにぶらさがって伸びている。 
    寒気のする光景だ。 
    「天から授かった『魂』は、天に帰る。そして地から授かった『魄』は地に帰るとされている。現代の日本人はみんな、人が死んだあとに、たましいが抜け出て天へ召されていくというテンプレートなイメージを持っているな。貧困だ。実に」 
    なにが言いたいんだろう。ドキドキしてきた。 
    「別に『人間の死後はこうなる』ってハナシをしたいんじゃないんだ。ただ、経験でな。何度かこういう首吊り死体に出くわしたことがあるんだ。そんな時、いつもある現象が起こるんだよ。それがなんなんだろうと思ってな」 
    スコップを振る腕が力強くなってきた。 
    「同じ首吊りでも室内とか、アスファルトやらコンクリの上だと駄目なんだよな。だけどこういう……土の上だと、たいてい出てくるんだ。死体の真下から」 
    ひゅっ、と息が漏れる。 
    自分の口から出たのだとしばらくしてから気づく。さっきまで汗にまみれていたのが嘘のように、今は得体の知れない寒気がする。 
    「お。出たぞ。来てみろ」 
    師匠がスコップを放り投げ、地面に顔を近づける。

     
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    738 : 土の下   ◆oJUBn2VTGE [ウニ] 投稿日:2010/09/26(日) 21:30:33 ID:Lt8tjlVs0 [4/9回(PC)]
    「なんだおい。大丈夫だよ」 
    「大丈夫なわけないでしょう」 
    とにかく傷の様子を確かめようと、もう一度無理やり腕を掴む。 
    あれ? 
    傷が…… 
    ない。 
    顔にもあるような擦り傷くらいしか。 
    呆然とする。 
    だったらこの血は? 
    拭ったタオルにはべっとりと血がついている。見間違いではない。 
    「大丈夫だって言ってるだろ」 
    師匠は乱暴に腕を振り払うと捲り上げていた袖を元に戻し、沢を渡り始めた。 
    僕はしばらくタオルの血と師匠の背中を見比べていたが、やがて「見なかったことにしよう」と結論付けて手の中のタオルを投げ捨てた。考えるだに恐ろしいからだ。 
    そして「待ってください」とその背中を追いかける。 

    師匠はまだまだやる気満々で、それから日が完全に暮れるまでにさらに二箇所で墓を発見した。 
    山歩きに慣れた人の後ろをついて行くだけで僕は息が上がり、「もう帰りましょう」と何度も訴えたが、そんな言葉など無視して「こっちだ」と道なき道を迷わず進まれると、溜め息をつきながら追いすがらざるを得ないのだった。 
    山道の傍で見つけた最後の墓は墓名もなく、小さめの石を二つ重ねただけのもので、そうと言われなければ気づかなかったに違いない。 
    師匠は手を合わせたまま呟いた。 
    「こんな小さなみすぼらしい墓を見るとさ、なんか嬉しくなるな」 
    「なぜです」 
    意外な気がした。 
    「金が無かったのか、縁が無かったのか…… もしかしたら名前も付けられないまま死んだ子どもだったのかも知れない」 
    「きちんとした墓を建ててもらえなかった人のことが、なぜ嬉しくなるんです」 
    師匠は静かに顔を上げる。 

     
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