2015年12月

    235 : 林 ◆t9nOsDb75I [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 02:06:07 ID:369QDkKcO [1/3回(携帯)]
    【行けば出る・・・らしい】1/3 
     
    話は一昨年の夏にはじまる 
    ある日、漏れが二階の自分の部屋にいると外から妹の声がした 
    「お~い、久志~!(漏れの名前、仮名です)」、大声で何度も呼んでいる 
    近所まで響くような大声で名前を連呼されてムカついた漏れは、窓から顔を出して妹を叱ったが 
    妹の方はびっくりしたような顔をしてこちらを見上げ、やがてコソコソとどこかへ行ってしまった 
    しばらくして妹が息を切らして二階まで上がってきて真面目な顔でこう言った 
    さっき漏れの部屋の窓に知らない変なおばさんがいたのでおかしいと思って漏れを喚んだら 
    同じ窓から漏れがそのおばさんと重なるように顔を出したので怖くなって逃げた、という 
    漏れは呆れて「今、この部屋にそのおばさんはいるのか?」ときいたら 
    妹は恐る恐る部屋の中を見渡して「おらんみたい・・」と言うのでその時はそれでおしまいになった 

    漏れは霊感とか全くないようで、その手のものは見たことがないのだ 
    しかし、その晩ベッドに入っていたら隣の部屋の妹がマンガ持ってやって来た 
    しかし入って来た途端に「あっ」という顔をするので、漏れが「昼間のが居るんか?」と聞くと、頷く 
    漏れ「どこに?部屋のどの辺に居るんだ?近くに居るのか?」と慌てて尋ねると 
    妹は「もうフトンの所におる、久志の左側に一緒に居る!」 
    それを聞いて漏れは堪らずフトンから跳ね起きて妹と一緒にダッシュで一階の親の寝室まで走った

     
    【行けば出る・・・らしい】の続きを読む

    222 : カイト ◆MbiMEa9Ics [] 投稿日:2010/08/21(土) 01:47:44 ID:0zcmrwu1O [3/4回(携帯)]
    明かりなどある筈もなく、小さな部屋は真っ暗になった 
    焦って部屋に設置されている無線に呼び掛けるB 
    無線はあるが、滅多に外に通じないのを知っている俺はもう諦めていた 
    監視カメラもあるが、真っ暗ではわからないだろう 
    「一度出よう」 
    そういって手探りでカードを差し込む場所を探す 
    狭い部屋だから、数歩でたどり着き壁にカードをさす 
    「無理……です」 
    すぐ近くから、Bの声がした 
    泣きそうな声で、ガタガタと棚を揺らす音までする 
    「カードでも落としたか?」 
    「誰かに引っ張られて……」 
    歩き寄りながら、俺じゃなくて女はBにちょっかいを出してるのかと思った 
    「B、まだ引っ張られてるか?」 
    「足」 
    もう単語しか言わない辺りに、あれだけ強気だったBの怖がり具合がわかる 
    ぺたぺたと触りたかないBの身体に触って、腕を全力で引っ張った途端、外側からぴーっと扉が開く音が聞こえた 
    「大丈夫かっ!」 
    懐中電灯を持った部長と、Aの姿が天使に見えた 
    同時にBを振り返ると、足からさっと暗闇へと手が引っ込むのが見えた 
    「割れてるな。怪我はないか?」 
    天井に懐中電灯を向けながら言う部長に、割れてましたかとしか言えなかった 
    割れた音など聞こえなかった 
    「無線でお前が閉じ込められたから、早く来てくれというから来たのにただの電球切れじゃないか」 
    と部長は呆れ顔だったが、俺とBはキョトンとするしかない 
    俺は無線には触れてないし、そんな事を一言も言ってない 

     
    【保管庫  後編】の続きを読む

    220 : カイト ◆MbiMEa9Ics [] 投稿日:2010/08/21(土) 01:43:46 ID:0zcmrwu1O [1/4回(携帯)]

    親戚が亡くなった 
    これが始めだった 

    俺とは面識がないが、それでも葬式には行かなきゃいけないくらいの人だった 
    結局は仕事の都合で彼女の葬儀には行けなかった 
    それから暫くして、異変が始まった 
    最初に気付いたのは、休みで家にいる時 
    真昼間とはいえ、雨のために薄暗かったのを覚えている 
    突然窓が開き、雨が吹き込んできた 
    驚く俺の前で硝子戸も開き、しまいにはドアまで開いて行った 
    まるで誰かが俺の部屋を通過していったように 
    その誰かの姿は見えないままだったが 
    それを皮切りに、姿の見えない誰かを俺だけでなく、近所に住む家族も意識するようになったらしい 

    日にちが経つにつれて、段々と異変が顕著になってきた 
    例えば俺は髪が短いのだが、シャワーを浴びて風呂を出た後に排水溝を見ると長い髪の毛が大量に詰まっている 
    毎日毎日、段々と量は減りはしたが 
    実家から電話があり、俺は度々呼び出されたりもしたのだが、大体が得体の知れないものが出たから不安で呼んだなどと言われる事ばかりだった

    まぁ、こんな状況だった俺の仕事での話 

     
    【保管庫  前編】の続きを読む

    216 : 宿題終わったか ◆ZzqpUXstowNJ [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:39:27 ID:9FhPPqS70 [9/29回(PC)]
    【うずくまる】 1/3            代理投稿 ◆100mD2jqic 

    「この間、お前を連れて行った里山、あるだろ。 
     そう、昼間なら女子供がスニーカーでも上れる山。 
     あそこ、トレーニングに使ってるんだよ。本修行の前の体作りにさ。」 
    「あー、あそこかあ。確かに本道は女子供でも余裕で登れるけどさ。 
     お前が連れてった狭い所は本っ当に、幅30cmもない崖っぷちで、 
     通り過ぎるのすら厳しいよなwもう二度と行かねーよw」 
    「あそこで若い頃、やられちまったんだよ。」 
    「ん?お前が?だせえwwww」 

    トレーニングは雨の日も欠かさない。行(ぎょう)の前は昼夜を問わず行う。 
    …ああ、前にレンジャーの人の話を聞いた事があるが、そんな感じ。 
    ひたすら山の中を彷徨(さまよ)い、気配を殺し、迅速に移動する。 
    装備するのが銃器ではなくて、せいぜいロープと小刀、数珠程度、 
    って違いだ。後は気合い。 
    ただ、ちょっとその日は凄い雨だった。雨粒で地面が削れる程度には。 
    ひたすら走り、木を登り下りして、藪をこいで、例の30cm幅の所に来た。 

    その先に、うずくまってる女がいた。 

    足でもくじいたのか。 
    近寄ろうとした。

     
    【うずくまる】の続きを読む

    211 : おだに ◆XCWHqwntwSPj [] 投稿日:2010/08/21(土) 01:32:25 ID:LIlw5BKFO [4/8回(携帯)]
    鍋丘が「あれ」と思ってると、今度は東側の壁一つ挟んだ部屋、つまり楽屋の辺りを歩いてる音が聞こえたんですよ。 
    それで鍋丘、「ああ、そうか。誰かが忘れ物でもとりに来たんだな」と思ったんですが、よく考えてみるとおかしいんですよ。 
    というのは、楽屋と舞台のある今まさに自分がいる部屋の間の壁というのは、かなり分厚くできてて隣の騒ぎ声とかならいざ知らず、 
    足音なんて聞こえるわけがないんだ。そして彼は気付いたんですよねえ、「こいつ壁伝いにこの部屋の中を歩いてるんだ。」 
    その瞬間、一気に暑くもないのに変な汗がぶわっと出てきて、膝がガタガタと震えだした。だって姿は見えないのに、確かに足音だけは聞こえるんだから。 
    しかもそいつは、コッコッコッコッと足音をたてながら確実に壁伝いにこっちに向かって来てる。


    【公民館の足音  後編】の続きを読む

    208 : おだに ◆XCWHqwntwSPj [] 投稿日:2010/08/21(土) 01:25:29 ID:LIlw5BKFO [1/8回(携帯)]
    【公民館の足音】 

    私の友人の、名前は仮に鍋丘としますが、彼から聞いた話です。 
    鍋丘は、大学のころに演劇部に入って、卒業してからも金沢でずっと舞台俳優をしてるんですが、これは彼が卒業して二年位の経ったころの話なんです。 
    彼がその時所属していた劇団というのは、年に6、7回公演を行ってて、1回の公演は大体4日間続けてたそうです。 
    それでその年の梅雨明け頃なんですが、お隣の福井県の別の劇団と合同でひとつ公演をやろうって話になりまして、 
    県を行き来して脚本の作成だとか、実際の演技の練習をしたんです。 
    向こうの劇団のリーダーが間宮さん(仮名)っていうんですが、感じのいい人で、鍋丘もすぐに親しくなれたそうです。 
    それで一緒に飲みに行ったりして、演劇だとかその時流行ってた映画だとかの話をしてたんですよ。 
    それで、まずはいつも鍋丘の劇団が借りている所で3日間公演を行い、その2日後に福井県でやることになったんです。

     
    【公民館の足音  前編】の続きを読む

    200 : 無月 ◆rke4WFVdV6 [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:16:26 ID:xDOQeNBMO [1/5回(携帯)]
    釣りをするようになって、足を延ばすようになった場所がある。 
    そこに行く途中のある道で、必ず同じ車とすれ違う、と気が付いたのは、3度目に足を運んだ時だった。 
    時期も違う、時間も違う。それなのにすれ違っても、普通なら、
    地元の人かなぐらいにしか思わなかったかもしれない。 
     
    でも、地元の人ではないという確信があった。「わ」ナンバーだったからだ。 
    四度目にすれ違った時、乗っているのは幸せそうな家族連れだと気が付いた。 
    五度目に足を運んだ時、手前の街で車を降り、地元の人たちに話を聞いてみた。 
    「一昔前、この道の先で事故があり、家族連れの観光客が亡くなった」という話を聞いてから、近くの商店街で花を買って、歩いてその場所を訪れてみた。 
     
    海沿いの道。見晴らしの良い高台。緩やかなカーブを描く道の脇に、桜の古木。 
    よくよく見ると、足元の草に紛れてワンカップの空き瓶が転がっていた。 
    花を供えて手を合わすと、何処からともなく「ありがとう」と聞こえた気がした。 
    風の音に紛れたような、小さな声。振り返ってみても、誰も居ない。 

    それ以来、同じ場所で「わ」ナンバーの車とは、すれ違っていない。 

    198 : 代理投稿 ◆100mD2jqic [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:13:51 ID:9FhPPqS70 [8/29回(PC)]

    【ミルキーはママの味】 

    みなさん、不二家の有名なフレーズ、知っていますよね? 
    今日はそれに関するお話です。 

    戦時中、とある地方都市にコぺちゃんという小さな女の子がいました。 
    ペコちゃんは、お母さんと二人でくらしています。 
    その家はとても貧しく、今にも食べ物が底をつきようとしていました。 

    ある日、こぺちゃんは栄養失調に陥りました。ここ1週間なにもたべさせていない為でした。 
    お母さんは、覚悟を決め自分の指を食べさせました。 
    「お母さん、このお肉おいしいね!もっとたべたいよ・・」 
    コぺちゃんはこれがお母さんの指としっていました。 
    それでも食べたくて仕方なかったのです。 

    ペコちゃんはあろうことことか、その晩、お母さんをたべました。骨の髄まで残さず・・・ 

    「ミルキーは、ママの味♪」  このフレーズはこの物語をもとに作られたという噂も・・・・ 

    196 : ま ◆e5CfffZeYk [] 投稿日:2010/08/21(土) 01:12:19 ID:wCu5UtAy0 [1/10回(PC)]
    声  

    1年前のことです。 
    おばさん、といっても家系図的にどの位置に当たるか分からない結構遠い方なんですが、病気で亡くなられました。 
    その時私は丁度学校帰りで偶然祖母のうちに居たのですが、電話でそれを知りました。 
    その後、なんとなくチラシを見ていたときです。 

    「来てるよ、来てるよ」 

    女の人の囁くような声でした。向こうの部屋からです。 
    あぁ、おばさんが教えに来てくれたのかな、と別に怖い気持ちもありませんでした。 

    さて、先日のことです。 
    今年に入ってから曾おじいちゃんがなくなったのですが、初盆で祖母の実家に泊まってきました。 
    その夜なんですが、夜中何となく目が覚めたとき、3人くらいの声で 

    「来てるよ、来てるよ」 

    がまた聞こえました。 
    お爺ちゃんかなぁと思ったのですが、声は違います。 

    あの声は何なのでしょう…… 

    193 : 代理投稿 ◆100mD2jqic [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:08:39 ID:9FhPPqS70 [6/29回(PC)]

    【無題】 1/2 

    去年、某城跡へ遊びに行った時の話です。 
    最寄駅に到着した時には夕暮れ時な上に、一人でしたが 
    現地に到着した時、そこまでは暗くないだろうとそのまま向かいました。 
    到着した時には、日も暮れて薄暗かったのですが 
    入口付近では、地元の方が何人か散策されていたのもあり 
    現地で購入したライトをつけて 
    デジカメで動画を撮影しながら進んでいきました。 
    歩きだして数分も経たないうちに、新品のはずのライトの灯りが 
    段々暗くなっている事に気が付きました。 
    先程購入したばかりとはいえ、本体か電池に不具合が生じたのだろうか。 
    気になりながらも、暗さに眼は慣れてきて歩けそうだったので 
    動画を回しながら進んでいきました。 
    何度か電源のONとOFFを切り替えてみても、明るさが戻ることなく 
    段々と灯りはフェードアウトするように消えていきました。

     
    【某城跡へ遊びに行った時の話】の続きを読む

    このページのトップヘ