2015年10月

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    456 : 1/3[] 投稿日:2010/10/25(月) 15:36:48 ID:oGdPkai/0 [1/3回(PC)]
    俺の家は物凄い田舎で、学校に行くにも往復12kmの道程を自転車で通わないといけない。 
    バスも出てるけど、そんなに裕福な家でもないので定期買うお金がもったいなかった。 
    学校への道はちょっと遠回りだけど街中を通る道と、若干近道だけど山越えをする道と2つあるんだが、俺は山越えで汗だくになるのが嫌だったのでほとんど街中のルートを通っていた。 

    ある日、学校の体育館で友達とバスケをしていて遅くなった俺は、早く帰ろうと自転車で山越えをしようとしていた。 
    街中に入る道と山道に入る道の分岐点にあるコンビニで飲み物を買って、いざ山越えに。 
    日が沈み始めた山道は結構不気味で、ひぐらしの鳴く声を聞くと心細くなってやけに不安になる。
     
    戻って街中を通ろうかな…なんて思いつつガッシャンガッシャン自転車をこいでると急に 
    「も゛っも゛っも゛っ」 
    ていう表現しにいうめき声のようなものが聞こえ、その瞬間に何かが背中にドスッと落ちてきた。 

    上半身をグッと下に押し付けられるような感覚に襲われ、冷や汗とも脂汗とも言えない妙な汗が体中から噴き出してきた。 
    怖くて振り向けずにとりあえず峠を越えようとがむしゃらにこぎ続けてた。その間にも背中から 
    「も゛っむ゛む゛っ」 
    と変な声が聞こえている。 

    絶対変な物を背負ってしまった、どうしよう・・・と涙目になって自転車こいでたら上り坂の終わり、峠の中腹の開けた場所に出た。 
    息を切らしながら足をついて崖側の方に目を向けると、小さな女の子が居た。

     
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    373 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 07:12:10 ID:/C9KQN3jO [1/2回(携帯)] 
    父が亡くなった。 
    葬儀の朝、移動に備え車内の荷物を減らすべくちょっと帰宅し葬儀場に戻る途中、車の窓に蝶が止まってた。運転中の車体にしっかり掴まる蝶は、大きくてくりくりした目でずっとこちらを見てみたいでした。 
    葬儀場に着き、しばらく後に車の所に戻るとさっきの蝶が同じ場所に止まってた。 
    蝶はお父さんだったんだよね。お父さん、ありがとう。 
    お医者さんがね、お医者さんの予想より遥かに長く頑張り天寿を全うできたと言っていい、頑張ったねと言ってあげていいと思うよと言ってくださったよ。 
    亡くなる何日か前、夜更かしを叱る懐かしい声が聞こえました。病室からでもばれてたんだね。ありがとう。 
    叱ってくれるお父さんはいないからこれからは自分で気を付けなきゃいけなくなったよ。 
    元々相談がしづらい人だったけど、相談そのもの、会話も出来なくなり、歩きづらくなり、発声が出来なくなり、起きあがりや寝返りが打てなくなって、出来ないことが増えていったね。 
    でも、最後の病院では暑い寒いの会話で布団のかけ具合を調整したね。目や頷きでコミュニケーションがとれるもんなんだね。いっぱいお話したね。亡くなる前日は一生懸命辛いのに見てくれたね。 
    あの日は家族が病室にいたけど、家で各々がお互いを感じながら各々過ごして、ご飯のときは何となく前後しながら寄ってくる、そんな普段と同じ時間が流れたと思うけどどうかな。 
    私たちはまだまだでしたね。今後の宿題です。お父さんのお陰でおじさんおばさんとお話が出来ました。 
    お父さん、これから大変だよ。でも、何とかなるよ、多分。でも、もしできるなら、お父さんの力をもう少し貸して下さい。 

    ありがとうございました。お疲れさまでした。ゆっくり過ごしてください。たまには遊びに来てね。 
    長文すみません。 

     
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    283 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 21:53:01 ID:hgLaAcTyO [1/1回(携帯)]
    小さい時、親の不仲で家庭内が目茶苦茶になり、親戚の家に預けられた。 
    親戚とはいえ甘えるのもためらわれ、洗濯やら掃除やら勝手にやったり、 
    誕生日とかに何か買ってくれようとしても意地で「いりません」と断ったり、 
    今思うと遠慮が過ぎて逆に可愛くないガキだったと思う。 

    当然一緒に寝るなんて事も無く、一人で寝ていた。 
    親戚の方は、寂しいだろうから一緒に寝ようよとよく言ってくれていたが。 
    本当に可愛くないガキだった。 

    その頃、一人で寝てるはずなのに、夜中に頭撫でられたり、手を優しく握られる事があった。 
    なんとなく女の人だと思った。 
    すぐに飛び起きて見ても誰もいない。 
    親戚は別室で寝ていたし、部屋には隠れるような場所も無かった。 

    結局、両親が離婚して父に引き取られ、引っ越し、数年して新しい母が出来るまで、そういう事がよくあった。 
    慣れてからは素直に撫でられたりしてたので、それが無くなって少し寂しくもあった。 

    不思議なのは、そういう事をしてくれそうな誰かを亡くした事も、 
    亡くなっていなくてもそんな人の心当たりも無い事。 
    実母の生霊?とも思ったが、物心ついてから名前を呼んでくれた覚えも抱いてくれた記憶も無い実母がそんな事をするとはとても思えない。 
    ただ、撫でられてる時に感じてた安心感みたいなものは「母性」を感じていたからかなあ、と、 
    今の母に素直に甘えられるようになってから思った。 
    小学校の図書室で「墓の中で産んだ子の為に飴を買いにくる幽霊」の話を読んだ時からは、 
    ひょっとしたら血筋じゃない子でも子供を世話する幽霊もいるかも知れない、と思っている。

     
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    259 : あめふらし[sage] 投稿日:2010/09/15(水) 19:35:28 ID:PWxLnVAw0 [1/3回(PC)]

    去年、15年間生きてた愛犬が死んだ。 
    不景気経営不振による派遣社員一斉解雇でガッツリ家にいた私は、日々少しづつ病気と老衰で目も見えにくく上手く歩く事も出来なくなり、毎晩朝方近くまで夜鳴きが出始まったリキの介護を1人引き受けていた。 

    瞳孔が開きぎみで行動もおぼつかなくなってゆく様子がとても怖かった。 
    失う日が近いであろうという予感に飲み込まれ不安になり、父を叩き起こした夜もあった。 
    ボケも始まってて違う方向へひたすらヨタヨタ行ってしまう事もあったけど、不思議なことに呼べばちゃんと反応して私の元へ戻ってきた可愛くて健気な奴だった。 

    そんな中、朝方。 
    リキは小屋の中で眠るように死んだ…。 

    それから数日後、夢を見た。 
    場所はどこかの小学校らしい校庭で、釘のたくさん刺さった凶器バットを手にした三人組の小学生に元気だった頃のリキがいじめられている夢だった。 
    私は焦った。 
    小学生を睨みつけながら、「リキー!危ないからっ、こっちにおいでー!!」と怯えながら全速力で逃げ惑うリキを必死に呼びまくった。 
    しかし彼は一向に飼い主である私の元へ逃げて来る気配が無い。 

    けれど、しばらくして気が付いた。 
    何かがおかしい。 
    私が必死に彼を呼べば呼ぶだけ、なにやら嬉しそうな表情で逃げ惑うリキ。 
    しかも小学生の前をぐるぐる旋回しているだけという、なんちゃって逃走w 

    そこで目が覚めたんだけど……実は会社でお世話になったお姉さんが可愛がってる犬を連れてきてくれて撫でまくった時だったんだよね…。 
    次の犬は……なんてひどい事もうっすら考えたりorz 
    思うにヤキモチでも焼いて夢に出てきたんじゃなかろうかと、なんだかおかしくなりました。

     
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    253 : Part1[sage] 投稿日:2010/09/14(火) 14:50:20 ID:1FOxJwwk0 [1/2回(PC)]
    俺の祖父ちゃんは昔から大病を患っててその度に手術をしてた。 
    だけど最後の一回の手術は唯一の子供である俺の母さんに無断でやった。 
    そしたら院内感染で体調を崩し、それ依頼寝たきりになった。 
    数年間自宅と病院を行ったり来たりしていて、何度か危なくなっては持ち直したんだが 
    そんなとある2月のこと、夢の中でその祖父ちゃんが出てきた。 
    場所は昔の祖父ちゃんの家。 
    今は建て替えられて作られた町営のきれいな家に住んでるんだが、 
    夢の中はその前に住んでたおんぼろの家、入ってすぐの祖父ちゃんの部屋。 
    そこのベッドで寝てるんだが、このベッドがなぜか血まみれというか血がたまってるようなかんじ。 
    その上でじいちゃんが横たわってる。 
    いつものように 
    「祖父ちゃん、がんばって」 
    と何げなく声をかけたのだが 
    「もう頑張るのはしんどい」 
    と言われた。 
    「そんなこと言わずに・・・」 
    と俺がいうと祖父ちゃんはぷいと背中を向けてしまった。 
    「お前にわしのきもちなんてわからんだろ」 
    と言われて返す言葉もなかった。 
    俺自身先天性の疾患含めて満身創痍の身で結構辛い思い何度かしてるし、他人に言われたってがんばれないときはあるってのもわかってた。 

    だから、わがままなお願いを承知で 

    「わかった。じゃあもうあと一か月だけがんばって 
     今日バレンタインデーだし、それを含めて今月は家族いろいろ予定があるんだ。 
     来月には会いに行くから、それまで頑張って」 

    っていったところで目が覚めた。

     
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    234 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/09/11(土) 20:30:24 ID:PJyreRR40 [1/3回(PC)] 

     今から17年ほど前の話になります。 

     そのころ私は、とある国に長期留学をしていたのですが、家族(兄)から「母重病につ 
    き緊急入院」との報を受け、急いで日本に帰国しました。 
     帰国後、私を含め家族総出で母の看病(付き添い)にあたりました。 
     母の病気は、肝臓系の重い病気で、一時帰宅することなど許されず、ほぼ寝たきりの入 
    院生活でした。 
     せめてもの楽しみであった食事も、病院で出される味気ない食事(病院関係の方、ごめ 
    んなさい)続きで、ほとんど箸をつけないこともしばしば・・・。 
     そんな母も一生懸命病と闘いましたが、打つ手なく、入院から2か月後に息を引き取り 
    ました。 
     母が亡くなってからは、葬儀やなんやといろいろと大変でしたが、四十九日の法要も終 
    わり、家族の生活も落ち着きを取り戻してきたことから、私も再び留学の地へ戻りました。 
     留学に戻ってからも亡くなった母のことを思うばかりでしたが、ある晩、こんな夢を見 
    たのです。

     
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    171 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/18(水) 14:12:45 ID:eVzwSiN50 [1/1回(PC)]
    お墓参りも神社参拝も、お願い事ばかりするのは良くないらしい。 
    今までずっとお願い事しかせず正しい行いもほとんど無かった自分、 
    ロクデナシだわorz 

    お盆、爺ちゃん婆ちゃんのお墓参りに行ったんだけど 
    今年は親が不参加で孫二人・兄貴と二人だけで行った。 
    久しぶりだし、孫だけで行くなんて初めてだし、おまけにすっげー広い霊園なので、 
    地図をもらってきたけど何やら全然解らん地図; 
    1の3とかの墓地の住所?も地形と違う感じで困惑しつつ車でうろうろ。 
    で、やけくそで「おばーちゃーん、どこ行ったぁ~」って声をかけた途端 
    自分超超ド近眼(0,1)なのに、 
    遥か遠くのお墓の「○○家(ウチ)」の文字が目玉に飛び込んできた。 
    (多分視力2,0くらい無いと見えない距離) 
    どこ行ったぁ~って声掛けられて 
    「ここだよ~」って返されたんだと思ってる。 

    でも、出来ればそのまんま視力上げておいて欲しかったなあw

     
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    159 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/13(金) 08:09:48 ID:BeJ8nzGE0 [1/1回(PC)]

    遭難者道案内の男性、下山後姿消す 真夜中の御在所岳 
     18日午後5時20分ごろ、菰野町菰野の鎌が岳(1161メートル)で、1人で登山中だった 
    名古屋市守山区の男性会社員(39)の父親(67)から「道に迷った、と息子が連絡してきた」 
    と110番があった。四日市西署が翌朝からの捜索を予定していたところ、19日未明に男性 
    が下山。「偶然山中で出会った2人の案内で下山でき、気がつくと名前も告げずに去っていた」 
    と話しているという。 

     同署への男性の説明では、山中で午後9時ごろ、遠くにヘッドランプの明かりを発見。大声で 
    助けを求めると、40代くらいの男性2人が気付き、道案内役になってくれた。午前0時50分ごろ、 
    御在所ロープウエイ湯の山温泉駅まで下山。直後、2人の姿が見えなくなったという。 
     男性は歩いてついていくのに必死で、会話はほとんど出来なかったという。同署では「御在所 
    岳で夜の登山客は通常考えにくいが、無事下山できて何より」と話している。 

     
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    133 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/04(水) 10:24:28 ID:qhNIrQT9P [1/2回(p2.2ch.net)]

    自分が成人式を終えた年。 
    高校を卒業してすぐに一人暮らしをして働いていた自分はふと実家が 
    恋しくなり、その週末は実家に帰ることにした。 
    週末はいつも昼過ぎまで寝ている姉が珍しく朝から起きていて、 
    久し振りに家族全員が揃ってお昼ご飯を食べた土曜日、リビングで昼寝を 
    していた父は心筋梗塞でそのまま目を覚ますことなくポックリ逝った。 

    突然のことに母は呆然としてしまい、葬儀屋とのやり取りや役所や 
    銀行などの届け出は姉と自分が走り回った。 
    自分自身、何かに没頭しないとへなへなになると内心思っていたからか、 
    お通夜から初七日までとにかく走り回って「悲しい」という感情が 
    無くなったように涙ひとつ流れなかった。 
    仏壇の父の遺影を見ても実感が湧かないし、姉と「もうちょっと 
    痩せていた頃の写真使った方が良かったかなw」と話していたくらい。 

    で、翌日に四十九日を控えた日の夜、夢に父が出てきた。 
    母と姉と自分はお昼ご飯を食べ終えて、仏壇のある和室でゴロゴロ 
    していたら「ただいまー」と父が普通に帰ってきた。 
    夢の中の仏壇にも父の遺影は飾ってあるのになぁーと思いつつ、自分は 
    父が帰ってきたことがすごく嬉しくて喜んだ。 
    お腹が空いたと言うので自分の残した冷食のエビピラフがあるよと 
    言ったら嫌がられたw 
    自分たちは真夏の格好なのに、父は何故かセーターを着ていた。 
    母からプレゼントされたセーターだと、生前の父に聞いたことがある。

     
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    95 : おデブ[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 13:46:49 ID:2lzh7SwmO [5/8回(携帯)]
    いじめられる原因がへり 
    俺をいじめる奴も数えられるくらいに減った 

    親父の仕事を夏休みに手伝い 
    腕力がつき、少し自信がついた。ある日 
    ガキ大将の金魚のふんに 
    いきなり からまれた 

    多分 いじめられる回数が減った俺に 
    危機感を持ったのだろう 
    俺はなぜか その時反撃してしまい そいつの前歯を折り 
    泣かしてしまった 

    当然 ガキ大将一派に囲まれ 
    ぼこぼこにされ ましになっていたいじめが 
    またひどくなってしまった 
    その夜からまた雨音と階段の音を、交互に 
    聞くようになった 

    心が病んだのか、ストレスが 
    極限までたまったのか 
    俺は下駄箱にあるいじめっ子の上履きを 
    便所に捨てるようになった

     
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