807 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/05/31(日) 20:05:46 ID:3AOuIuYj0 [1/1回(PC)]
高校時代の事だが、ある時友人から『トンボ玉』というガラス細工をもらった。
それは、パチンコ玉を一回り大きくした程の大きさで、
黒っぽい紫色と灰色を混ぜたような色をしていて表面に不思議な模様が浮き出たガラス玉だった。
とりあえず友人に適当に礼を言い、筆箱の中にしまって置いた。
それから、席替えで当時片思いだった女子の前後の席に4回ぐらい連続でなったりと、
ささやかなラッキーな事が続いた一方、
朝、駅から学校まで歩いている時も目を開けているのがやっとなほど眠くなり、
バイクにぶつかりそうになったりと妙に眠たい日々が続いた。
ある晩、宿題をやりながらふと筆箱の奥にあるトンボ玉を見てみると、
もらった時よりも赤みが掛かっているような気がした。
机のスタンドにかざしてしばらく見ていると、すぐにこれを捨てないと
いけない気がしてきて、翌日、いつものように学校に行く時に学校の側を流れている矢作川に向かって投げ捨てた。
それからしばらく経つと、妙な眠気はなくなったが、今度はささやかな不運が続くようになってきた。