2014年02月

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    543 :潜水士 ◆MK4bj1r2OY [sage]投稿日:05/03/11 19:14:54 ID:OLQSATCQ0[1/5回(PC)]
     子供の頃、夏のお祭りに『見世物小屋』の興行がありました。『見世物 
    小屋』と言っても、みなさんが期待するような『身体障害者を晒し物にす 
    る』のではなくて、健常者が妖怪に扮装して見物客を脅すという内容でし 
    た。つまり、ただの『お化け屋敷』です。 
     掘立て小屋の正面には、おどろおどろしい絵と描き文字で「恐怖、満月 
    の狼男!」「フランケンシュタインは実在した!」「蛇女、現る!」と描かれ 
    た看板が立ててあり、下世話な好奇心を煽り立ててくれます。私は親の 
    反対を押し切って、友人たちと一緒に見世物小屋に入りました。 
     小屋の中は仕切り壁で作られた部屋がいくつも並んでいて、見物客は 
    順路に沿って鉄格子の隙間からそれぞれの部屋を覗いていくという、本 
    当にただの『お化け屋敷』でした。(本当の『見世物小屋』は、サーカスの 
    ように観客席と舞台があり、フリークスたちが舞台の上で芸を披露する) 
     それぞれの部屋の鉄格子の向こうに、付け髭が半分浮いている狼男 
    や短身小太りのフランケンシュタイン、ニシキヘビを首に巻く中年蛇女が 
    いました。彼らのいかがわしさはどこかユーモラスで、特に中年蛇女は 
    「おまえら全員、頭から飲み込んでやるぞッ」と脅してくるくせに、私たち 
    が鉄格子の隙間から手を入れて蛇の頭を触ろうとすると、「噛まれるか 
    ら触っちゃだめッ!」と注意してくれる優しい方でした。私たちはニコニコ 
    と笑いながら見物することができました。


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    94 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/04/18 23:59:00
    友人から聞いた話です。
    数年前に彼が東京で一人暮しをしていた時の話で、
    当時付き合ってた彼女が家に来ることになっていたので、
    夕方の5時くらいでしょうか、
    彼はシャワーを浴びようと浴室へ向かいました。
    シャワーを浴びて汗を流していると、
    浴室と脱衣スペースを隔てる磨りガラス越しに、
    じっと立ってる人影があるのに気付きました。
    しかし彼は、彼女が来たんだろうと考えて、
    気にも止めず、シャンプーを手に取ってアタマを洗い始めました。

    しばらくして風呂を上がると、
    同時に玄関のドアが開いて、
    彼女が入ってきました。
    不思議に思い彼女に尋ねると、
    今、来たばかりだと言いました。
    おかしいなと思いながらも、
    大雑把な性格の彼は深く考えずに、
    見間違えでもしたんだろうと自分を納得させました。

    数日後、彼が同じ様にシャワーを浴びていると、
    再び磨りガラスに人影があるのに気付きました。
    さすがに気味が悪くなり助けを呼ぼうかなどと思いましたが、
    今度こそ彼女かもしれないなんて考えていると、
    その人影が急に磨りガラスに顔面を押し付けてきて、
    見知らぬ女の引き攣ったもの凄い形相が浮かび上がりました。
    彼は心臓が止まるかと思うくらい仰天して情けない声を上げて叫びました。
    女はしばらく鋭い目付きで睨んだ後、
    走って逃げていったそうです。

    後日、彼はそのアパートを引き払い別の場所に移り住みました。

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    665 :オサーンの思い出[]投稿日:2005/07/19(火) 14:53:08 ID:zzFGvUFm0[1/2回(PC)]
    今を遡る事数十年前の夏の夜の事。 
    当時リア消だった漏れと兄は、良く覚えて無いんだが何かの拍子で両親を怒らせてしまった。 
    二人とも家から叩き出され、当所なく家の周辺をうろついていた。結構遅い時間帯だった 
    ため、友人の家にほとぼりが冷めるまで避難する訳にもいかず途方にくれてた。 
    そんな時、ふと思い出したかのように兄が「そうだ、上の倉庫に行くか」と提案した。 
    ”上の倉庫”と言うのは漏れん家のすぐ裏は山になっており、その山の入り口にある倉庫の事で、 
    大昔(昭和30年~40年位)にウチの祖父祖母が使ってた家を倉庫用に改修した建物の事だ。 
    漏れん家では廃家電など、指定日がある廃品を回収当日までそこに置く様にしていた。 
    祖父祖母はその家を出て、漏れん家と同居するようになったのだがその時「あの家は何か住みにくい」 
    と言っていたらしい。 

    さて、兄の提案で上の倉庫へ言ってみると意外と小綺麗でその建物に入る事に何ら抵抗は無かった。 
    窓には薄汚れてスリガラスのようになったガラス戸が嵌っており、外から月光が入り込んできて 
    思ったよりも明るい。しばらく兄と二人で両親へのグチを言い合っていたのだが、 
    どうにも倉庫の中が涼しい事に気付いた。 
    真夏の夜だったから暑くないのは非常に助かる。逆に居心地が良いなどと思ったものだった。 
    暫くして兄が異変に気付いた。小屋の中が涼しい所か、寒くなって来ていたのだ。エアコンなどが点いて 
    いる訳ではない。なぜならエアコンなど元々この倉庫に装備されていない。漏れらは幼心に(妙だな)とは 
    思ったが他に行く所があるわけでも無く、またそこに居られないと言う様な寒さでもなかったせいもあり 
    建物内に居続けた。 
    相変わらずグチは続く。しかし気のせいか兄の話すスピードがゆっくりになった。ついでに言うと、顔は 
    横に居る漏れの方を見ているんだが目線は何故か、正面の窓ガラスを凝視している。そのうち話すことを 
    止めてしまった。漏れはどうしたんだろうと思い窓ガラスの方を見た。「!?」 
    窓ガラスに人の顔がぼんやり映っている。どうもこちらを覗き込もうとしている 
    様子だ。漏れらは(ヤバ、親父が探しに来たぞ)と思い、息を殺してその人影を伺った。  

     
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    165 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/05/08 04:08:00
    西新宿に住んでいた時の話。
    そこは路地に面した、日のあまり射さない築20年のワンルームマンションで、
    風呂はユニットバス。歌舞伎町のホステスが手首切っててもおかしくなさそうな、
    謂れのありそうな物件だったけど、安いし(新宿徒歩圏で85,000)一人身の気楽さで
    2年ばかし住んでいた。
    ある深夜、3時頃だったか、会社から徒歩で帰ってきた俺はもうめちゃくちゃ眠かった
    んだが、汗臭いままで寝るのも嫌だったんでバスタブに栓をしてシャワーを浴びた。
    浴びながらバスタブにお湯が溜っていくんで、いい感じに溜ったらそのまま浸かった。
    んで寝てしまった。

    すると突然風呂の戸がノックされた。寝ぼけていた俺は何の違和感も覚えず、
    「すみませんちょっと待ってくださ~い」とか言いながらバスタオル羽織って
    風呂から出た。当然誰もいない。時間は4時頃だったと思う。
    だんだん目が覚めてきて、有り得なさに気づいて、いや寝ぼけたんだろうと
    とりあえず思うことにした。疲れてるし、体も冷めちゃったし寝ようと思って、
    バスタブの湯を抜こうと風呂の戸を再び開けた。なんかおかしい。
    白熱球の明かりに照らされたユニットバスの壁面、いままで俺が背を付けて
    寝ていたほうの壁一面に、真っ黒な人の形がついていた。カビみたいな感じだが
    絶対別もんだって気が強くした。よく見ちゃったらやばい気がしたんで、
    湯も抜かずにバタンと戸を閉めて、電気をつけたままベッドに潜り込んだ。
    翌朝見ると、そんなものは何にもなかった。血とかならまだ納得がいくんだが、
    あの黒い人がたが何だったのか、いまだに気になる。

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    121 : yumiko a[] : 投稿日:2003/02/01 10:58:00
    私はバス通学で、その日は帰りが少し遅くなってしまいました。
    私はいつもなら前の方に座るのですが、その日は混んでいて後ろから
    2列目の一人がけの席に座りました。
    疲れていたせいか途中ウトウトしてしまい…
    気が付いたあたりはもう真っ暗…。
    混み合っていた席もガラガラで2人しかいません。
    ふと窓ごしに映る、鋭いまなざしに気付きました…。
    背筋がぞっとするような細く切れ長の目です。
    いつまでもじっとこっちを見ています。
    私は恐くて、振り返る事ができませんでした。
    席が空いているにもかかわらず、何故そんな後ろにひとり立って
    こっちを見ているんだ…。
    私の降りる停留所まであと2つ…。
    そこまで我慢すればここから離れられる。
    目をギュっと瞑って我慢しました。
    一つ手前停留所では、結局降りる人はなく、そのまま通過…。
    次は私の降りる停留所…目を開け降車ボタンを押し、窓に目をやると
    あの目はありませんでした。
    いるはずの人が消えてしまったんです…。
    ものの1~2分の間に…バスから飛び降りたんでしょうか。
    魔の交差点と地元でも評判の事故などが多発する場所近くでの
    出来事でした…

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    122 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/02/01 11:15:00
    通勤時の朝、仕事に行く為に6:00頃発車の南武線に乗りました。
    さすがに朝も早いだけあって座席はそこそこに空いています。
    私は誰も乗っていなかった最後尾の車両に行き、座席の端に座りマンガを読んでいました。
    発車時間になり何気無く顔を上げると正面におじいさんがうつむき気味で座っていました。
    『あれ?乗り口は私のすぐ脇だから人が通ると判ると思うんだけど・・・・』と思いましたが、
    マンガに熱中する余りに気付かなかったんだろうと考えなおしました。
    駆け込みで走り込んでくる会社員で電車の中はそこそこにいっぱいです。
    何駅か過ぎ武蔵中原駅に着いた時、新しく乗って来た会社員が私の正面に座っているおじ
    いさんの前に行き、あろう事かおじいさんが座っているにも関わらずその座席に座ろうとしま
    した。
    『何てヤツだ!』と思い注意しようとしましたが、変なんです。
    会社員とおじいさんは重なって座席に座っていました。
    驚いてだまって見つめている私に会社員は怪訝な表情を向けましたが、すぐに新聞を開いて読み始めました。
    おじいさんも新聞にかくれてしまいましたが、足は4本・・・・・・・・。
    結局、私が降りる登戸駅に着くまで、正面の会社員はおじいさんと重なったままでした。
    わからないと言う事は結構幸せですよね~

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    412 : 廃屋1/3[] 投稿日:04/04/01 19:07
    20歳の夏休み友人同士4人(A、B、C、D)で、 
    とある心霊スポットに肝試しに車で向かったそうな。 
    そこは山奥にある廃屋で辺りは既に真っ暗だった。 
    適当に車を止めて4人は懐中電灯をそれぞれ持って廃屋の入り口の引き戸の前まで歩いていった。 
    Cがビデオカメラを回していた。 
    4人とも引き戸を前に無言… 
    やはり真夜中の廃屋だけあって思いっきり恐かったらしい。 

    A「おじゃましま~す・・・」小声でそう言いゆっくりとAは戸を開けた。 
    Aの後に続いてB、C、Dも玄関に入った。 
    意外と中は散乱しておらず以前人が住んでいた面影が感じられた。 
    4人はくっついて怯えながら1Fの探索し、2Fの階段の前でAが止まった。 
    A「どうする?」 
    B、C「どうしようか…何もなさそうだけど」 
    D「なんか2Fは気味が悪いから止めない・・・?」 

    4人とも何か妙な雰囲気を感じていたらしく2Fへ行くのは止めた。 
    1Fを一回りしたところで薄気味悪い雰囲気を察していた4人は廃屋を出ることにした。 
    Aは「おじゃましました~」と一礼してDが最後に戸を閉め車へ戻ることにした。 


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    21 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/03/31 19:36:00
    私が以前、勤めていた会社での話である。
    会社は東京・高田馬場駅からそう遠くない繁華街の、少々古びたビルの6階にあった。
    このビルには 、いつからか6階トイレに夜中、何かがいるという噂が誰いうとなく広まっていた。
    しかし、実際にその何かを見たなどという具体的な人物の話もなく、この手のビルによくある怪談話のひとつであろうと誰もが思っていた。
    ある日、ビルの管理会社がトイレの芳香剤を従来の床置き型の物からトイレットペーパーのホルダー型の物に取り替えた。
    これはペーパーを押さえる軸の部分に芳香剤とセンサーが入っており、ペーパーを引き出すたびに香りが漂い数種類の音楽が流れる仕組みの物であった。
    これが結構会社の中で評判となり、トイレを出たあと何の音楽が鳴ったのか皆で話したりするのが流行ったのだった。
    しかしその一方、良くない評判も次第に広がり始めた。
    夜中、一人で泊まっていると誰も居ないはずのトイレの中からトイレットペーパーを引き出す音とともに『メリーさんの羊』が聞こえてくるというのだ。
    噂は会社中にあっという間に広がり、以来夜間勤務を希望する社員が激減!
    夜間勤務を希望する者が1人もいなくなる日がしばしば起きる有様であった。
    そこで会社側は夜間勤務を従来の希望者制から当番制へと変更し、強制的に夜間勤務を全社員に義務付ける事にした。


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    484 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:04/04/05 00:08
    私が市の主催する絵画の文化教室に通っているときの事。 

    年に一度、文化教室の作品を市街地の地下街の広間みたいな所で展示をするんです。 
    私は初めて自分の精魂込めた作品がこういう場で展示されるということもあって、 
    楽しみにして見に行くことにしました。 
    でも、その場所は広い割には地下駐車場に車を止めた人しか通らないというような所で、 
    ホームレスの溜まり場になっていたんです。 
    それでも、私は嬉しくて自分の絵を写真に撮ったり、いっしょに教室に通ってる人の作品を 
    映したりしていました。 
    すると、カメラのフラッシュがまぶしかったのか、そのすぐそばで昼真から寝ていたホームレスが 
    「まぶしいな。いい加減にしろや。寝れないだろ」とすごい剣幕で怒鳴り始めました。 
    私はすごく楽しみにして、わざわざ遠くまで足を運んだのに、こんな目に会い、 
    すごく不愉快で残念な気持ちになり、「乞食なんか死ねばいいのに」と心の中で思いました。 

    家に帰っても、やりきれない気持ちでいっぱいになり、地下道を管理している市のほうへ 
    苦情の電話をかけ、事の次第を話しました。 
    市役所の方は真剣に私の話を聞いてくれ、早急に対処すると言ってくれました。 
    一週間後、同じ場所に行きましたが、役所の人が言ったとおりホームレスはその場所に一人もいませんでした。 

    そして、すがすがしい気分で何日か過ごしていたのですが、あるとき、私の家に警察が来て、 
    「○○さんのことをご存じないですか?」と聞いてきました。 
    私はその名前に心当たりがなかったのですが、聞くと、その○○というホームレスが 
    街の不良どもに狩られて死んだそうで、その死ぬ間際に私の差し金だと言ったそうでした。 
    私は実際にそのホームレスが死んだことにも驚きましたが、自分の名前を出したことにもっと驚きました。 
    おそらく、絵の作者名を覚えていて、死ぬ間際にその私の名前を出したのでしょうが、 
    非常に気持ち悪いことだと思いました。



    485 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:04/04/05 00:19
    >>484 
    非常に興味深い話ですね。 
    人間、恨みを買うとろくな事は無い、 
    というテンプレのようなお話。

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    949 : あなたのうしろに名無しさんが・・・ [sage] : 投稿日:2003/11/02 15:38:00
    私がまだ幼稚園に行く前、姉と二人姉妹だったが 
    姉が幼稚園に行ってるときの遊び相手は 
    いつもおばあちゃんの部屋にある三面鏡の中の人だった。 
    その人は今思うと成長した自分に似ているのだが白い着物を着て無口だった。 
    私はその人に向かってずっとしゃべり続けていた。 
    母は私が寂しいのだろうと犬を飼ってくれた。 
    それから犬と遊ぶようになりその人のことは忘れた。 
    この前久しぶりにおばあちゃんの部屋に入ったがちょっと怖くて三面鏡を覗くのをやめた。 


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