478 : 短気なドッペルゲンガー[sage] : 投稿日:2003/04/18 04:17:00
会社の寮(六畳一間)に入って二年、一度もゴミ捨てしておらず、かなりヤバい事になってきてる部屋に住んでる俺の体験談。
入口に足を向けて寝ながら本を読んでいると、突然凄まじい寒気が。
振り向くと、俺と同じパジャマを着て、頭がずぶ濡れの男が俯いて立っていた。
ふっと男が顔を上げた。俺だった。ドッペルゲンガーってやつだな。
訳の分からない恐怖で頭が真っ白になりつつも、なんとか一声発した。「…俺?」
相手は「ぁん」と答えた。機嫌が悪い時に俺が出すそのままの声で。
暫くお互い沈黙。こういう場合すっと消えるか、奴が迫って来て俺が気絶するかして終わりだろうと、
恐怖で頭がボケてた俺はなんか他人事の様に考えていたが、奴はただ立っているだけ。
いつまで怖がらせんだよ早く終われよ、と自棄糞気味に腹が立ってきて、「何?」と聞いてみたら、
「部屋汚なぁい。」とキレ気味に言い、戸も開けずにスッと外へ消えてしまった。お前に怒られても。