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    833 :潜水士 ◆MK4bj1r2OY [sage]投稿日:2005/10/12(水) 21:24:04 ID:MTvviti50[1/2回(PC)]
     わたしが小学生のころ、近所の小さな山の斜面に”防空壕(ぼうくうごう)” 
    という横穴がありました。 
     防空壕とは、日本とアメリカが戦争をしていたとき、アメリカの飛行機 
    がおとす爆弾から逃れるために掘られた穴のことです。 
     その防空壕のなかは、壁や天井の表面が土のままの、せまい部屋に 
    なっていて、わたしと友だちはそこを遊び場にしていました。 
     ある日、友だちと防空壕のなかで遊んでいると、市役所のおじさんたち 
    がやってきました。 
    「この防空壕は古くて、いつくずれてもおかしくないんだ。だから、ここで 
    遊んでいては危ないよ」 
     そう言うと、わたしたちを防空壕から追いだしたのでした。 
     次の日、防空壕のところへ行くと、その入り口は積み上げたレンガで 
    ふたをされていました。市役所のおじさんたちが、防空壕のなかに入れ 
    ないようにしたのです。 
     もうここでは遊べないんだと淋しい気持ちになっていると、レンガの壁 
    の向こうから人の声が聞こえました。 
     その声はとても小さくて、何を言っているのかわかりません。 
     わたしは何だろうと思って、壁に耳を当てます。


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    596 :本当にあった怖い名無し[]投稿日:2005/05/10(火) 11:32:28 ID:hyP0ZYQO0[3/3回(PC)]
    昔、知人に「この前、不思議なことがあってさ・・・」と聞いた話。 
    知人・・仮にAとしよう。その子のところに一本の電話がかかって来たという。 
    電話にでると、親友Bからの電話だった。時間も深夜だったので、こんな時間に 
    にどうしたのだろうと聞くと、「今からあなたの彼氏が訪ねてくると思うけど、 
    彼は死んでるの!だから絶対ドアを開けちゃだめよ!!」と言う。 
    「何わけのわからないこと言ってるの?」とAがBをなだめようとしても 
    Bは「いい?本当に絶対開けちゃだめよ!彼は死んでいるんだから」としか言わない。 
    すると、本当にインターホンが鳴った。出てみると彼だった。 
    Bは絶対にドアを開けるなと言っていたが、やっぱり相手が彼だとドアを開けてしまう。 
    「今、Bから変な電話がかかってきてさ・・・」とAがさっきの電話のことを話すと、 
    彼の顔がみるみる青くなっていった。 
    「お前、知らなかったのか?Bが昨日、交通事故で亡くなったこと。」 
    Aは彼のいつもの冗談だと思って「何言ってるの?さっきまで電話してたのに。」 
    本当に亡くなっていたのは親友Bの方だったそうです。 

    もし、Bの言ったとおりドアを開けなかったら、今頃Aはどうなっていたのでしょうか・・・。

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    280 : アニ[] : 投稿日:2002/09/09 17:33:00
    僕の話を聞いてください。 

    僕には四つ下の弟がいて、彼はバイクで通勤してました。 
    ある日、彼が出勤途中に事故に逢い救急車で病院に担ぎ込まれました。 
    僕にも連絡があり、急いで駆けつけましたが彼は意識不明の状態でした。 
    「もしかしたらダメかもしれない・・・」 
    母は泣くばかり、僕もどうしようもありませんでした。 
    その三日後、奇跡的に弟が意識を取り戻しました。 
    頭を強く打っていた為、暫くボーッとしていましたが、突然何かを思い出したように 
    「りん(二年前に既に亡くなった飼い犬)は?」と聞くのです。 
    「何言ってる?もう死んだだろが?」と僕が言うと弟は、 
    「いや、さっきまで一緒だったんだ」と言うのです。 

    続きます・・・・ 


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    279 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/09/09 02:13:00
    四年前の10月10日に飼い猫のクロが死にました。18歳でした。 
    臆病な甘えん坊の猫で、いつも私が帰宅すると、どんなに夜遅くても 
    玄関まで迎えに来てくれていました。寝るときも、夏は私の布団の上、 
    冬は私の布団の中、トイレに行くときですら、いつも私の後について 
    きていました。 
    ビロードのような黒い艶のある毛に、碧の目をした、とても美しい猫 
    でした。 
    死ぬ一週間前まで元気だったのですが、急に弱りはじめてあっけなく 
    あの世に旅立ってしまいました。私は出来る限り付き添い、結局、最 
    期まで看取ってやりました。 
    ショックでした。それまで生きてきた中で、一番涙が出ました。 
    それから一ヶ月位したある夜、いつもの様に寝ようと布団をかぶり、 
    目を瞑っていると、足元から、掛け布団を頭で持ち上げ、入ってくる 
    猫がいました。クロの母親猫がまだその頃は元気だったので、てっき 
    りその猫かと思い、「珍しいこともあるものだ」と思っていました。 
    というのも母猫は布団の上に乗ることはあっても、中に入ることはな 
    かったからです。 
    頭を撫でてやろうと手を伸ばしたその時でした。布団の中をゴウッと 
    風が吹いたような感覚がして、何故か、全身に鳥肌が立ち、布団に入 
    ってきたその猫は、引っ張られるように足元の入ってきたほうに消え 
    てしまいました。 
    涙が止まりませんでした。 
    多分、クロは、私と一緒に眠るために、あの世から、無理やり帰って 
    こようとしたのだと思います。 

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    270 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2002/09/07 10:05:00
    彼のお父さんが亡くなったときのこと。 
    私たちはお互い結婚するつもりだったのだけど、あちらのご両親がひどく反対 
    していて、私はまだ会いにもいけなかった。 
    ある日、寝る前に彼から「親父の調子が悪くなったから病院に行って来る」と 
    連絡があって、私は心配しながらも眠ったのだけど、夢の中に一人の老人が現れた。 
    少々薄めの頭髪、ブルーの浴衣のようなものを着てた。バックはすごく明るくて、 
    顔はよく分からなかったけど、息子と同じ雰囲気を感じた。 
    で、老人と私の会話。 
     老人「…あんたか」 ちょっと尋問口調で聞かれた。 
     私「あ…初めまして。○○さんのお父様ですか?」 
     老人は黙ってうなずく。 
     私「今まで本当にお疲れさまでした…一度ぜひお目にかかりたかったのですが 
      残念です…」 
     老人「(長い沈黙)……そうか…○○を頼むわ…」 

     私は許してもらった嬉しさとお父様が亡くなられたことの悲しさで半泣きしながら、でも笑顔で「はい、お任せ下さい」と答えたら、お父様は初めてにっこりと 
    笑い、いっぱいの光に包まれながら消えていった。 

    それからすぐ、枕元に置いてあった携帯が鳴って、彼が半べそかいて「オヤジ、死んだよ…」と。 

    四十九日が済んでから彼にその話をしたら驚いてた。彼は私が半分巫女体質なのを 
    知っているので、すんなり信じてもらえた。 
    お父様が他の方にもどうやら根回ししてくれたらしく、急に周りの態度が軟化 
    しだして…来年私たちは結婚します。 

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