619 :潜水士 ◆MK4bj1r2OY [sage]投稿日:2005/06/04(土) 21:56:16 ID:SRP8lAAN0[1/4回(PC)]
     俺は某地下鉄線駅の駅員をやっている。まだまだ諸先輩方に世話に 
    なりっぱなしの新人だ。 
     俺があれを初めて見たのは、2ヶ月前の深夜のことだった。 
     終電を見送った後、ホームを軽く掃除しながら忘れ物や落し物、不審 
    物は無いかとホームの様子を窺っていた。 
     すると、階段の昇降口に、ひとりの男が立っていることに気が付いた。 
    「もう終電が行ってしまったので、明日の始発まで駅の外で待ってて下さい」 
    「すいません、分かっています……」 
     少し離れた所から声をかけたためか、男は俺を一瞥したきり動こうと 
    しない。もう一度、今度は近くで説得しようと足を踏み出した時、後ろか 
    ら先輩に肩を叩かれた。 
    「あの人はいいんだ。覚悟をしているんだろう……」 
     先輩の言っていることの意味を訊ねようとした時、警笛が聞こえてきた。 
    ホームから身を乗り出すと、暗闇の向こうから二つの光が近付いて来る 
    のが見える。回送電車が来たのかなと思った瞬間、男はあれに飛び込 
    むつもりなのかと閃いて慌てた。 
    「大丈夫だ、あの人はあれに飛び込むつもりは無いよ」 
     駆け出そうとする俺の肩を、先輩はギュッと掴んで止めた。


    【肉電車】の続きを読む

    798 :鳥ぎん[]投稿日:2005/09/20(火) 05:09:43 ID:f5TDcEWm0[1/1回(PC)]
    あまり怖くないですが、霊感の全くない私が体験した唯一の話を一つ。 

    高校生の時に居酒屋でアルバイトをしていた時の話です。 
    その晩、私は遅番で、時間も深夜の12時を回っていました。 
    ウエイター係は私と先輩の2人だけで、お客もあと3~4組しか残ってなく、 
    暇だった私は店内を見回しながら立っていました。 
    その時、前座敷から 
    「すみませ~ん」と、年配の女性が呼ぶ声がしたのでその前座敷に行きました。 
    前座敷の障子を開け、「はい、ご注文ですか?」 
    と言うと、そこには中年のおっさん4人が居て話で盛り上がっていました。 
    入口側に座ってた一人のおっさんに、「ん?呼んでないけど・・・」と言われ、 
    私は「すみませ~ん」と言い、障子を閉めました。 

    おかしいな・・・と思いながらその話を先輩に話しました。 
    「年配の女性の声がしたので行ったら、おっさんしかいなくて・・・」 
    真剣に説明する私の話を先輩は笑いながら聞いていました。 
    その時、また、さっきの前座敷から「すみませ~ん」と年配の女性の声がしました。 
    今度は私と先輩2人でその声を聞きました。 
    私と先輩は一瞬固まりましたが、 
    先輩がすぐに、威勢良く「は~い」と返事をしながらその前座敷に向かいました。 
    が、案の定、そこにはおっさんしか居なく、 
    先輩もそのおっさん達に呼んでない!と言われ戻ってきました。 
    念の為、残ってる他のお客の所にも行き確認しましたが、 
    店内には女性のお客はいませんでした。お客はおろか、スタッフも全員男でした。 

    料理長にその話をすると、 
    以前、その前座敷で、正座して座っているおばあさんの幽霊を、 
    早朝、料理の仕込の為に来た他の料理人が目撃した事があるそうです。 

    めちゃくちゃ怖かったので、その日は料理長に車で送ってもらいました。 
    あれは幽霊の声だったのでしょうか・・・

    291 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2002/09/11 03:24:00
    自分はおばあちゃんコだったのですが、その祖母が亡くなるときの話です。 
    だいぶ前の話なのですが、祖母は急に体の具合が悪くなり 
    入院することを余儀なくされました。 
    祖母は明治生まれの気丈な性格だったので「入院なんていやだよ」「ウチに帰りたい」と 
    病院を毛嫌いしておりました。 
    私は会社の帰りなど、時間の許す限りお見舞いに行きました。ですが、容態は悪化し 
    急に昏睡状態になってしまったのです。 
    母から会社に「もう駄目かもしれないから、最後に会いにきてやって」と連絡がありました。 
    私が病院に着いたときは叔母しかおらず、ちょうど洗濯物を屋上に取りに行く所でした。 


    【おばあちゃん、意識が戻ってたんだよ!】の続きを読む

    601 :潜水士 ◆MK4bj1r2OY [sage]投稿日:2005/05/17(火) 18:24:27 ID:qwSK61Ft0[1/9回(PC)]
     僕は小学4年生の男子です。 
     僕のクラスでは少し前まで、『コックリさん』がはやっていました。放課 
    後、机の上にコックリさんの表を広げて、代表の4人がそれを囲んで降 
    霊式を行うのです。4人以外の人たちは、さらにその周りを囲んで降霊 
    式の様子を眺めていました。 
     僕は最初、コックリさんなんていないと考えていましたが、4人の指先 
    を10円玉に乗せて呪文のようなものを唱えると本当に10円玉が動く 
    ので、ビックリしてしまいました。 
     特に上手だったのが直人くんです。指を乗せる4人の中に直人くんが 
    いると、10円玉がまるで生き物のように動いて、占いやお告げをしてく 
    れるのです。それがまた、よく当たりました。 
     ところが先日、コックリさんをやろうとして集まっていたところを担任の 
    山上先生に見つかって、怒られてしまいました。 
    「コックリさんは幽霊でも何でもなく、簡単な催眠術のようなものなんだ。 
    心の成長がじゅうぶんではない君たちがコックリさんをやったら、心に 
    一生残る傷がつくかもしれない。だから、やってはいけないんだ!」 
     山上先生はそう説明すると、僕たちからコックリさんの表を取り上げ 
    て、破いてすててしまいました。


    【コックリさんは幽霊でも何でもなく簡単な催眠術のようなものなんだ】の続きを読む

    833 :潜水士 ◆MK4bj1r2OY [sage]投稿日:2005/10/12(水) 21:24:04 ID:MTvviti50[1/2回(PC)]
     わたしが小学生のころ、近所の小さな山の斜面に”防空壕(ぼうくうごう)” 
    という横穴がありました。 
     防空壕とは、日本とアメリカが戦争をしていたとき、アメリカの飛行機 
    がおとす爆弾から逃れるために掘られた穴のことです。 
     その防空壕のなかは、壁や天井の表面が土のままの、せまい部屋に 
    なっていて、わたしと友だちはそこを遊び場にしていました。 
     ある日、友だちと防空壕のなかで遊んでいると、市役所のおじさんたち 
    がやってきました。 
    「この防空壕は古くて、いつくずれてもおかしくないんだ。だから、ここで 
    遊んでいては危ないよ」 
     そう言うと、わたしたちを防空壕から追いだしたのでした。 
     次の日、防空壕のところへ行くと、その入り口は積み上げたレンガで 
    ふたをされていました。市役所のおじさんたちが、防空壕のなかに入れ 
    ないようにしたのです。 
     もうここでは遊べないんだと淋しい気持ちになっていると、レンガの壁 
    の向こうから人の声が聞こえました。 
     その声はとても小さくて、何を言っているのかわかりません。 
     わたしは何だろうと思って、壁に耳を当てます。


    【ついにわたしの耳元で──】の続きを読む

    このページのトップヘ